5/18/2025

ニューリリース : エチオピア『ウォテ W.S. 2300』ナチュラル

世界のナチュラル・コーヒーの大本命といっても決して過言ではないエチオピア、今回リリースするのは2年ぶりの取り扱いとなる『ウォテ・ウォッシング・ステーション』の厳選ロット、待望のニュークロップです。

ウォテW.S.にチェリーを持ち込む農家の大半は、1,900m~2,200mの髙い位置にありますが、前回同様この『ウォテW.S. 2300』は、生産者をこのエリアで最も髙い標高2,300m以上に限定し、高品質なチェリーだけを集めた指定ロットとなります。
その結果、数年前にリリースしたウォテに比べて、カップクオリティーが格段に向上しています。

○シティ・ロースト
イチゴやブルーベリーの濃密な果実味に加え、アプリコットやプルーンのような甘味を感じます。クリーミーな質感と豊かなボディがあり、芳醇な赤ワインを思わせるその心地よいアロマが、最後まで長く続いていきます。

○フレンチ・ロースト
深煎りでも溢れる果実味は健在です。より熟成されたベリーの香りは、豊かで濃厚なボディ感とクリーンさが見事に調和し、その独特の甘みがいつまでも続いていきます。円熟したフルーティーさを存分に味わっていただけるはずです。

良質なナチュラル精製の生み出す完熟のフレーバーと、エチオピア独特のキャラクターとの組み合わせは、まさに奇跡の香味と言えます。

イルガチェフェは優れたコーヒー産地として有名ですが、ここまで強烈な果実味を感じるコーヒーにはなかなか出会うことができません(※)
産地の曖昧な「モカ」はもちろん、一般的に流通している「イルガチェフェG-1」とは一線を画す、一度飲んだら忘れられないキャラクターの明確なコーヒーです。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

所有 : メクリア・メルガ
精製所 : ウォテ・ウォッシング・ステーション
産地 : 南部諸民族州 / ゲデオ・ゾーン / イルガチェフェ・ウォレダ / ウォテ地区
標高 : ウェットミル 2,050m、生産者 2,300m以上に限定
品種 : 在来品種
精製 : ベッド乾燥ナチュラル

ウォテ地区や近隣のコンガ地区には、農協やプライベートのウォッシング・ステーションが複数あり、似通った名称で商品が流通していますが、それらがすべて同じコーヒーとは言えません。当店が加盟しているLCFは、その中でもチェリーの取扱いプロセスがしっかりとしているステーションを指定し、かつ最高品質のパーチメントにより生産されたロットを購入しています










 

5/11/2025

ニューリリース : インドネシア『マンデリン・オナンガンジャン "カルドン農園"』

高品質なマンデリンを生産するスマトラ北部、中でもトバ湖のすぐ南に位置する「リントンニフタ」、その西に位置する「ドロクサングル」、さらにその南にある「オナンガンジャン」の3地域は、非常に良質な栽培地として有名です。
本商品はオナンガンジャンで生産された、稀少なクラシック・スマトラ(※)のコーヒーです。

現地でもわずか1%未満しか生息していない、ティピカ系在来品種だけを厳選した単一ロット、それがマンデリン「オナンガンジャン」です。
今回はさらに、単一品種の単一生産者による「厳選ロット」。オナンガンジャンの立役者でもあるカルドン・ナインゴラン氏が自らの農地を開拓し、理想のコーヒーづくりを実現したのが、この『カルドン農園』です。
さまざまな品種や生産者のコーヒー豆が混在していることが一般的な産地であるスマトラ島では、この厳選ロットは異例で、まさに超稀少なマンデリンと言えるのではないでしょうか。

一般的に流通しているマンデリンのような重く濁った苦味はなく、フローラルな甘い余韻が持続します。また他のスペシャルティ・マンデリンとは明らかに異なるクリーンさが際立っています。
まるで深い森林にいるような独特の香り、ハーブのアロマとトロピカルフルーツの甘味、滑らかでクリーミーな食感、バターを浮かべたような濃厚なコク。

スマトラ式という特殊な精製特有の良さも活かされた、極上のカップ品質といえましょう。
そのエキゾチックで複雑な香味は、決してほかでは味わうことのできないすばらしいキャラクターを備えたコーヒーです。

本日よりフレンチ・ローストにて販売いたします。

生産者 : オナンガンジャンの農家
産地 : 北スマトラ州 / フンムバン・ハスンドゥタン県 / オナンガンジャン
標高 : 1,400m
品種 : オナンガンジャン(ティピカ系在来品種、クラシック・スマトラ)
精製 : スマトラ式

※クラシック・スマトラ : 1876年スマトラにおいてもサビ病が発生し壊滅的被害をもたらしたこと、その余波としてロブスタやハイブリッド品種への植え替えが進んだことで、当時スマトラで栽培されていたティピカ種は失われたと考えられていました。しかし後にスマトラ島の奥地であるトバ湖周辺において、当時栽培されていたティピカ系在来品種の生き残りが再発見されました。現地では発見地により、バーゲンダル、シディカラン、ガロンガンと呼ばれています。





5/05/2025

ニューリリース : ケニア『ムスンズーニ・ファクトリー』

当店人気No.1で一番のおすすめ、世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、当店はニエリ、エンブ、キリニャガ、キアンブ、ムランガとさまざまな産地のコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回は首都ナイロビから南東に64キロに位置する、かつての行政上の中心地であった歴史の長い南部の都市マチャコスより、当店初入荷のニュークロップをリリースいたします。

このムスンズーニ・ファクトリーは、地域の小農家からなる組合で、設立から45年以上もの歴史を誇ります(1979年設立)。1,020名のメンバーが所属、活動している、伝統あるファクトリーです。

○シティ・ロースト
チェリーやベリー系の赤い果実のニュアンス、ブラッドオレンジのような明快な酸と甘味、瑞々しさと鮮やかさかが際立っており、柔らかな触感とクリーンな味わいが印象的です。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。

○フレンチ・ロースト
完熟トマトのアロマ、カシスやブラックベリー等、赤黒い果実のニュアンスを強く感じ、マンゴーのような濃密で粘性のある触感を堪能できます。
フルボディな赤ワインの甘い余韻が心地よく、深煎りにしてもここまで果実味を感じられるのは、まさに優れたケニア・コーヒーのなせる業といえます。

複雑な果実感と濃縮感を備えつつ、クリーンでシルキーな口当たり。その独特の香味の多様性に必ずや魅了されることでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

所属農協名 : ムスンズーニ農協
産地 : マチャコス郡
標高 : 1,650m
品種 : SL28、Batian、Ruiru11
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うウォッシュト