8/25/2023
ニューリリース : ペルー『サン・フェリペ』
多くは山奥の産地で栽培され、インフラの整備不足などの要因もあり、その大部分は汎用品です。
しかしペルー北部はコロンビア南部と近く、緯度など地理的状況も似ているため、コーヒーの理想的な栽培環境として期待が高まります。
今回リリースする『サン・フェリペ』は、農地の標高がなんと2,500mまで広がる突出した環境を持ち、ティピカやブルボンといった伝統品種が残されている、大変優れた生産者グループのコーヒーです。
当店で幾度となく取り扱っているモデル農園(※)『フェスパ』のウィルダー・ガルシア氏が、技術指導等新たに関わり始めた生産者を複数視察した中でも、群を抜いてポテンシャルの高さを感じたといいます。
アセロラやブラッドオレンジの華やかな果実味、滑らかな質感に濃厚なキャラメルのような甘味が印象的な、心地よい余韻が続くバランスのとれたマイルドな味わいです。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
生産者 : サン・フェリペ地区8生産者のグループ
産地 : カハマルカ県 / ハエン郡 / サン・フェリペ地区
標高 : 2,000m〜2,300mが主体(農地は2,500m付近まで)
品種 : カトゥーラ、ブルボン、ティピカ、カトゥアイ
精製 : ウォッシュト
※モデル農園
高齢の生産者は木を切らないという慣習を持っていたり、セミナーや指導だけでは実践に踏み切る農家が少ないため、推奨農法を実施している農園を指定。剪定や施肥、どういった樹間で植えるかシェードコントロール、収穫から乾燥をどのように行うかなど、実際に見て結果を確認してもらうことで、農家が納得し実施できることを目的としています。実際ウィルダー・ガルシア氏は剪定やカットバックを行い、まずは1haを試験的に実施し、効果を確認できると農園全体に対し行うことを実現しました。現在ガルシア氏は200農家を担当していますが、知識と実績を兼ね備えていることで、若いながらも高い評価と信頼を得ています。
8/18/2023
ニューリリース : コロンビア『エル・ローブレ農園』ティピカ種
当店の加盟しているLCFの代表的なパートナーシップ農園、コロンビア北部サンタンデールのニュークロップです。
これまで南部のナリーニョ、ウイラ、カウカ、トリマ、中部クンディナマルカ等々、さまざまなエリアで生産されたコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回は北東部に位置する『エル・ローブレ農園』の稀少なティピカ種をご紹介いたします。
昼間は30度前後、夜間は10度以下という、非常に寒暖差の激しい環境下で生産されることにより、濃厚で甘いチェリーを形成することができます。
またこの農園は、栽培においてJASやUSDAの有機認証を取得しているのも特徴のひとつで、品質管理の真剣さが伝わってきます。
クリーンで滑らかな質感、オレンジやカシスの果実味が華やかに広がり、完熟の甘味が心地良い余韻として残ります。黒糖やキャラメルのニュアンスもあり、明るくバランスの良い香味です。
アラビカ種の中でも、ティピカは最も原種に近く最も古い品種のひとつです。しかし生産性が低い上、品種改良の対象となってしまったり、他の品種と混在して流通することも多く、減少の一途をたどる現状と言えます。
先述の通りティピカはコーヒーの原点のひとつとも言えますので、基準の香味を理解することが味覚を磨いていくための大切な要素です。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
所有 : オズワルド・アセベド
産地 : サンタンデル県 / ロス・サントス近郊 / メサ・デ・ロス・サントス
標高 : 1,650m
品種 : ティピカ
精製 : 発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト
8/11/2023
ニューリリース : ブラジル『セルカ・デ・ペドラ・サン・ベネディート農園』
当店では2年ぶりの取り扱いとなる、ブラジルのコーヒーが入荷しました。
この農園のあるピアタン地域は、ペルー南部と同じくらいの緯度に位置しています。そのため優れたピアタン産のコーヒーは、いわゆるブラジル特有の香味だけではなく、コロンビア南部などのニュアンスも感じられる異質な風味を備えています。
農園主のシルビオ・レイテ氏は、コーヒーの輸出業を営む傍ら、BSCA(ブラジルスペシャルティコーヒー協会)の会長、国内・国際コンテンストのヘッドジャッジを歴任するなど、長年にわたりブラジルのスペシャルティコーヒー業界の発展に尽力してきたかたです。さらに生産者として、大学や研究機関から農業や微生物による発酵等に関する専門家を農園に招き入れるなどし、知見と実践を積み重ねることで同地区の生産者の模範となり、手に入れたノウハウを彼らと共有することで、地区全体の生産レベルの向上に貢献しています。
カカオやナッツのような香ばしさと芳醇なお茶の香り。クリーミーで滑らかな舌触りに、豊かなコクを感じます。
バランスが良く、優しくマイルドな飲み心地のコーヒーです。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
所有 : シルビオ・レイテ
産地 : バイーア州 / シャパダ・ディアマンティーナ / ピアタン地区
標高 : 1,280m
品種 : カトゥアイ
精製 : パルプトナチュラル
8/04/2023
ニューリリース : コスタリカ『ロス・アンヘレス "ベンダバル農地"』
この農地の名称でもある「ベンダバル」はスペイン語で強風を意味し、カリブ海側から山を越えてくる吹き下ろしの風の影響を受ける立地であることにちなんで名づけられました。
そのため気温がとても低くなる一方で、農地は南向きの斜面のため日照は潤沢。この寒暖差のある二面性の気候のおかげで、糖度の高いチェリーが育まれています。
そんな環境下で育まれたこのコーヒーは、厚みのあるボディと素晴らしく滑らかな触感が特徴的。しっかりとした飲みごたえを備えつつ、毎日飲んでも飽きのこない心地よさを演出してくれます。
華やかでジューシーなアロマに、中米のコーヒーらしいバランスの良さとクリーンな果実味、質感はしっかりあり柔らかな粘性を感じます。
クリアさの中に感じることのできる心地よく続く甘い余韻を、ぜひぜひご堪能ください。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
マイクロミル : ロス・アンヘレス
農地 : ベンダバル
所有 : カルデロン・カスティージョ家
産地 : サン・ホセ州 / ドタ市 / バンデラ
標高 : 1,785m~2,075m
品種 : カトゥアイ
精製 : 機械的にミューシレージを除去するウォッシュト
※ロス・アンヘレス・マイクロミル
ロス・アンヘレスはマイクロミルの盛り上がりを見せた第2世代の中心的存在です。設立者リカルド・カルデロン氏は、現在この『ベンダバル農地』をはじめ、ドタに15もの農地を所有しています。毎年のように新たな農地の取得、ミル設備の更新を行っている敏腕生産者です。品質は総じて高く、非常に安定しています。