12/24/2023

ニューリリース : タンザニア『ブラックバーン農園』

LCFの代表的なパートナーシップ農園でもあり、大人気の優良農園として知られている『ブラックバーン』。
数多くの受賞歴もあり、タンザニアでは最良の農園ではないでしょうか。

この農園は、オルディアニ山の西側斜面、標高1,900m前後の土地に広がっています。火山灰質の土壌に恵まれ、昼夜の寒暖差が非常に大きいことから、鮮やかな果実味と豊かなボディが産み出されます。す。

○シティ・ロースト
みかんのような柑橘の華やかで甘いフレーバー。力強いコクを感じ、果実味とボディの調和も絶妙。とても飲みごたえのある味わいです。

○フレンチ・ロースト
黒糖のような甘いアフターテイスト、濃厚なボディ感。深煎りにしても焦げ臭や重い濁りを一切感じさせず、ローストポイントの幅広さも魅力のひとつです。

隣国ケニア・コーヒーの風味にも共通した特徴があり(こちらはややマイルドですが)、歴代のブラックバーンの中でも出色の仕上がりとなっております(※)

タンザニアは農園主が変わることも多いのですが、農園主のミハエル・ゲルケン氏はこの大自然を好み、タンザニアに住み続けて農園を管理されています。オーナーが積極的に先頭に立って現地で農園管理を行うことで、細かな状況の変化にも迅速に対応できるのでしょう。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

所有 : ミハエル・ゲルケン
産地 : アルーシャ州 / カラツ県 / オルディアニ地区
標高 : 1,760m~1,950m
品種 : ニアサ
精製 : 発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト(水の使用を抑えるため機械を併用)

※ブラックバーンの栽培品種について
ブラックバーン農園では、今回のニアサに加え、ブルボン、ケント、KP423、TC10など、さまざまな品種が栽培されています。
かつて当店で販売していた品種はブルボンとケント。このイメージが残っているかたの多くは、「ブラックバーン=個性控えめ(マイルド)」という香味の認識をお持ちではないでしょうか。
当店では、2021年よりニアサのリリースを開始いたしました。ニアサを扱うようになってから、ブラックバーンは以前とは異次元の豊富なキャラクターを備えるコーヒーになったと感じています。華やかで濃縮感もあり、ケニアの香味を彷彿とさせます。










12/16/2023

新入荷豆 : 東ティモール『レテフォホ "レブドゥ・レテン集落"』

当店で何度も取り扱っている東ティモールのコーヒー、今クロップも集落別に管理を行い精製された厳選ロットです。
今回リリースの『レブドゥ・レテン集落』は、11世帯23圃場のグループにより生産されました。

在来品種系の香味、ライムのようなさわやかな果実味があり、決して派手さはありませんがソフトな触感と風味を感じることができます。
良質なハワイコナにも通ずる(というよりそれをはるかに凌駕する)華やかさとクリーンさを備えたマイルドなコーヒーです。

栽培、精製の過程において、JAS認証およびUSDA認証を取得した有機農産豆です。
また日本の国際協力に携わる組織であるPWJ(ピース・ウインズ・ジャパン)が、東ティモール支援活動の一環で開発・援助した、フェアトレード(※1)のコーヒー豆でもあります。

本日よりシティ・ローストにて販売致します。

生産者 : レブドゥ・レテン集落の生産者グループ
産地 : マリアナ地方 / エルメラ県 / レテフォホ郡 / ドゥクライ村 / レブドゥ集落
標高 : 約1,480m
品種 : 下記(※2)
精製 : ウォッシュト

※1 フェアトレード : 貧困に苦しむ国の人々の手による生産物を、市場価格の変動によらず、公正な価格+αで長期間にわたって安定的に買い取り、生産者の自立を支えることを目的としています。

※2 品種について : 現地では次の2通りの品種があると認識されています。レブドゥ・レテン集落の各農家は、以下いずれかが混在しています。
アラビカ...ティピカ系の品種。側枝は横に広がって幹と水平に伸びています。ブロンズ色の新芽。
モカ...ブルボン系の品種。アラビカより樹勢があり、比較的葉のつきも良いです。







12/15/2023

年末年始の営業について

平素よりEBONY COFFEEをご愛顧いただき、まことにありがとうございます。

2023年も残りわずかとなりました。
年内は29日まで通常営業いたします(11時〜19時)。
贈り物やお正月用のコーヒーなど、ぜひお求めくださいませ。

12月30日より1月3日まで休業、年始は4日より通常営業とさせていただきます。
オンラインショップも同様のスケジュールとなります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


12/08/2023

ニューリリース : イエメン『ハラーズ "バニ・ナヒミ"』イエメニア品種 ナチュラル

☆完売しました。ありがとうございました (12/11)

昨年、今春に引き続き、スペシャルティコーヒー生産地の中でも、最も重要な国のひとつであるイエメンより、歴史的なスペシャルロットが届きました。あの衝撃の香味が忘れられないとのお声も多く、まだ皆さまの記憶に新しいのではないでしょうか。
そしてうれしいことに今回も、ハラーズ・エリアの中でも、熟度管理を徹底した、より厳選された集落指定ロット『バニ・ナヒミ』に限定したスペシャル・リザーブです。

エチオピアに自生していた野生種の原木を、アラビア人によってイエメンに植えられたのが、コーヒー栽培の起源です。
伝統的な製法、品種が保持されている特殊な産地のため、決して他の産地では体験できない、他のあらゆるコーヒーの香味にも共通することのない唯一無二の個性的なフレーバーを備えています。さらに欠点豆のない厳選された今回のマイクロロットは、まさに奇跡のコーヒーといえます。

こちらのバニ・ナヒミは、西部サナア県ハラーズ地区で栽培されたコーヒーで、集落の各農家で収穫されたチェリーを輸出業者が直接買い付け、その際同時に未成熟や過熟のチェリーを見分けて取り除くような農業指導も行っているそうです。集められたチェリーは同輸出業者の選別乾燥場に持ち込まれます。定期的に水分計測が行われながら丁寧に撹拌が繰り返され、均一性の高いドライチェリーに仕上げられていきます。その後ドライミルで脱殻、選別が施されます。
トレサビリティが明確でないコーヒーが多いイエメンにおいて、このバニ・ナヒミは輸出業者が農家と直接関係を持つため、情報が明確で高品質なコーヒーを生産できる体制が整っています。

豆の香りはまさにイチゴそのもの。バニラやシナモンのアロマ、ドライいちじくやプルーンを思わせる甘味、クリーミーで心地良い粘性に加え、口の中で溶けていくミルクチョコレートのような滑らかな質感もあります。ジンジャー等のスパイシーな風味も備え、発酵臭もなく非常にクリーンです。
また、フルボディで芳醇なウイスキーやコニャックのような熟成度が、温度変化とともにより強調され、いつまでも余韻として続いていきます。

これまでに味わったことのない個性溢れる複雑な香味で、その豊富なキャラクターと上品な口当たりに必ずや魅了されることでしょう。一般的に流通している、未熟や発酵等の欠点豆が多く混入されている「モカマタリ」とは香味の質が根本的に異なり、多様性のある独特のフレーバーを備えつつ、非常にフレッシュでクリーンな味わいのこのコーヒーは、一度飲んだら一生忘れることがないと言えるほど、強烈な印象を与えてくれる珠玉の逸品です。

かつて輸出で利用されていた港の名称から、「モカ」などという非常に曖昧な表記で流通されることの多いイエメンとエチオピア両国のコーヒーですが、この機会にぜひワイニーでジューシーなエチオピア・ナチュラルと飲み比べて、異なる二種類の複雑かつ贅沢な香味をご堪能くださいませ。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

生産者 : バニ・ナヒミ村の約50軒の農家
産地 : サナア県 / ハラーズ地区 / バニ・ナヒミ村
標高 : 1,900m~2,000m
品種 : イエメニア(※)
精製 : ベッド乾燥ナチュラル

※イエメニア品種
現在世界に流通しているアラビカ種のコーヒーのほとんどは、イエメンからインド、インドネシアへと持ち込まれ、その後ヨーロッパ経由で世界に広まったティピカ種と、イエメンからレユニオン島経由で東アフリカへ、その後中南米へと伝わったブルボン系品種のいずれかから派生したものです。2020年8月、当該輸出業者が共同研究の結果として「ティピカ系、ブルボン系いずれにも属さず、イエメン国内で独自に発展を遂げた固有の品種グループがあることを発見し、それをイエメニアと名付けた」と発表しました。









12/01/2023

ニューリリース : 季節のブレンド『スノー』

当店でリリースする、本年最後のブレンド・コーヒーを創作いたしました。
『スノー・ブレンド』フルシティ・ローストです。

どっしりとした重厚なコクと滑らかな口当たり、そして華やかなフレーバーとワイニーな甘い余韻を存分に味わうことのできる、とても多様性のある香味です。
深煎りなのに、クリーンで苦味が少ないコーヒーに仕上げています。

稀少かつ高品質な豆を贅沢に使用し、心も身体もあたたまる香味作りを追究しました。

本日より販売いたします
なお12月25日までは、恒例のクリスマス・デザイン仕様です。



11/20/2023

ニューリリース : ケニア『カムワンギ・ファクトリー』

世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、当店はニエリ、エンブ、キアンブ、ムランガと、さまざまな産地のコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回リリースするのはトップグレードの優良区域として知られファンも多い、ナイロビの北、ケニア中央州に位置する「キリニャガ」のコーヒーです。

このカムワンギ・ファクトリーは、名産地キリニャガ地区の小農家からなる組合で、設立から約60年もの歴史を誇ります(1964年設立)。1,800名ほどのメンバーが所属、活動している、伝統あるファクトリーです。

○シティ・ロースト
チェリーやベリー系の赤い果実のニュアンス、ブラッドオレンジのような明快な酸と甘味、瑞々しさと鮮やかさかが際立っており、柔らかな触感とクリーンな味わいが印象的です。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。

○フレンチ・ロースト
完熟トマトのアロマ、カシスやブラックベリー等、赤黒い果実のニュアンスを強く感じ、マンゴーのような濃密で粘性のある触感を堪能できます。
フルボディな赤ワインの甘い余韻が心地よく、深煎りにしてもここまで果実味を感じられるのは、まさに優れたケニア・コーヒーのなせる業といえます。

複雑な果実感と濃縮感を備えつつ、クリーンでシルキーな口当たり。その独特の香味の多様性に必ずや魅了されることでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

所属農協名 : ニュー・ンガリアマ農協
産地 : 中央州 / キリニャガ県東部 / ギチュグ地区 / ンガリアマ
標高 : 1,460m~1,750m
品種 : SL28、SL34、Ruiru11
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュ ト





11/11/2023

ニューリリース : ルワンダ『マチアゾ W.S. "ムランビ・ヒル"』

ケニア、エチオピア、タンザニア等、世界屈指の優れた生産地として知られる東アフリカ、その内陸地ルワンダの上質なコーヒーが入荷しました。

ルワンダのコーヒー豆栽培は、農園ではなく小農家が基本で、それをウォッシング・ステーションに持ち込み精製される仕組みです。しかしそのステーションでさまざまな地域のチェリーや、さまざまな品質のチェリーが混ぜられてしまうこともあります。
そこでコーヒーを栽培しやすい土壌を有し、かつコーヒー栽培への意識が高い生産者がリーダーシップをとっている一定区域を選抜(今回はヒル=丘単位)、そのチェリーだけを使用し、さらに細分化したロットでお届けします。

柔らかな触感、フローラルな香りが心地良く、チェリーのような甘味があり非常にクリーン。花の蜜を思わせるアフターも印象的です。
ベーシックなブルボンの香味も感じることができます。

「千の丘の国」と形容されるほど、たくさんの丘陵地帯の絶景が広がる、美しい国ルワンダの豊かな味わいをぜひご堪能ください。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

生産者 : ンディヤケ・コシマ氏を中心としたムランビ・ヒルの農家
産地 : 西部州 / ンゴロレロ郡 / マチアゾ・セクター / ムランビ・ヒル
標高 : 1,868m〜2,209m
品種 : ブルボン
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト








11/03/2023

ニューリリース : コロンビア『タマ・マウンテン』

コロンビアといえば、広い国土にそれぞれの個性を持つコーヒー産地が数多く存在します。
当店ではこれまで南部のナリーニョ、ウイラ、カウカ、トリマ、中部クンディナマルカ等々、さまざまなエリアで生産されたコーヒーを取り扱ってまいりましたが、こちらはベネズエラと国境を接する、北部「ノルテ・デ・サンタンデール」のコーヒーです。

トレード村の小農家で生産され、近くの山の名前をブランドとして冠した『タマ・マウンテン』。トレード地区は歴史あるコーヒーの生産地で、原種であるティピカが多く残っていました。こちらでもそのティピカ種をメイン(55.4%)に栽培が行われています。
当店では開業当初からずっと取り扱っていますので、ご存知のかたも多いのではないでしょうか。

オレンジ系の柑橘の果実味が華やかに広がり、完熟の甘味が余韻として残ります。厚みのあるしっかりとしたボディがあり、明るくバランスの良い、毎日飲んでも飽きのこない香味です。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

生産者 : トレード村の農家
産地 : ノルテ・デ・サンタンデール県 / トレード村
標高 : 1,500m~1,800m
品種 : ティピカ、コロンビア、カスティージョ、カトゥーラ、タビ
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト







10/27/2023

ニューリリース : コスタリカ『サンフランシスコ1900農地 "カタリーナ"』ビジャサルチ品種

名産地として世界的に有名なタラス、その西部に位置するレオンコルテスの「セロ・ヴェルデ」という優良なマイクロミルで生産されたコーヒーが入荷しました。

ブルボンの突然変異で矮小化した品種「ビジャサルチ」は、標高の高い場所での栽培に適しているという優れた特徴があり、高地ならではの厳しい環境、強風などにも耐える性質を持っています。

ミルを管理しているファジャス・モラ家は、サンフランシスコ1900という農地を所有していて、今回ご紹介する『カタリーナ』はさらにその厳選された区画のひとつです。
もともと牧草地として利用されていたこの農地では、牛が踏み固めて硬くなった土壌を開拓すべく、区画名にもなっているカタリーナという一年草をたくさん植え、成長するたびに刈り取り、土の上に敷くことで土壌を柔らかくしつつ、有機物の蓄積を行い、コーヒーに適した環境を整えました。

そんな地道な努力が結実したこのコーヒーは、厚みのあるボディと素晴らしく滑らかな触感が特徴的。しっかりとした飲みごたえを備えつつ、毎日飲んでも飽きのこない心地よさを演出してくれます。

まずアロマの段階からジューシーな香りが広がり、柑橘に加えアセロラやピーチのような華やかな果実味、質感はしっかりあり柔らかな粘性を持っています。
上品で非常にクリーンなカップクオリティーです。
心地よく続く甘い余韻を、ぜひぜひご堪能ください。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

マイクロミル : セロ・ヴェルデ
農地 : サンフランシスコ1900
区画 : カタリーナ
所有 : ファジャス・モラ家
産地 : サン・ホセ州 / レオンコルテス市 / サンフランシスコ
標高 : 1,860m~1,960m
品種 : ビジャサルチ
精製 : 機械的にミューシレージを除去するウォッシュト