コロンビア南部は優れた産地として知られていますが、当店でも幾度となく取り扱っているナリーニョやトリマ、カウカ同様、南部の名産地として名高い「ウイラ」のマイクロロットです。
ウイラ県は東部山脈と中央山脈に挟まれた位置にあり、両山脈のスロープを中心に優れたコーヒー産地が分布しています。県最南部は両山脈がぶつかる地域で、標高に恵まれる地形のためか優れたコーヒーが多く見られます。
こちらはウイラ南西部の40の女性生産者によって生産されたパーチメントからできあがっています。チェリーの成熟度を上げるため、収穫時期を遅らせたりして調整しています。
また、発酵時の温度上昇をできるだけ緩やかにするため、ロットを細かく分け、かつ浸水し発酵処理を行っています。こうすることで品質の均一性が向上します。
乾燥もスロードライを基本としており、これら全ての工程をじっくり丁寧に行う作りが特徴のひとつです。
滑らかで柔らかな質感、オレンジやカシスの果実味が華やかに広がり、完熟の甘味が心地良い余韻として残ります。厚みのあるしっかりとしたボディがあり、明るくバランスの良い香味です。
コロンビアは国土面積が広大なため、産地によって多様なキャラクターを備えていますが、この『Terra Rosa』は果実感とボディ感の調和が際立った、まさにコロンビア・コーヒーのお手本のような香味と言えるでしょう。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
生産者 : ピタリト、オポラパ、サラド・ブランコ、ラ・アルヘンティーナの40生産者
産地 : ウイラ県南西部
標高 : 1,700m~1,900m
品種 : カトゥーラ、カスティージョ、コロンビア
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュ
ト
3/26/2023
ニューリリース : コロンビア『ウイラ "Terra Rosa"』
3/18/2023
ニューリリース : ケニア『カラトゥ・ファクトリー』
世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、前回のカイナムイ・ファクトリーはキリニャガのコーヒーでしたが、毎年のように取り扱いもうすっかりにお馴染みとなっております『カラトゥ・ファクトリー』は、首都ナイロビの北に位置するキアンブ産のコーヒーです。
50年以上前に設立された伝統あるファクトリーで、800名のメンバーが所属、その内の700名の農家が実際に活動しています。
○シティ・ロースト
まず豆を挽いた時に広がる完熟トマトのフレグランス、口に含んだ瞬間感じるラズベリーの甘味、グレープフルーツのようなジューシーさ、そしてコク豊かなマンゴーのような滑らかな舌触りと余韻が印象的な、とても贅沢な味わいです。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。
○フレンチ・ロースト
カシスのような鮮やかなフレーバー、アプリコットの濃厚な甘味、非常に力強く厚みのあるボディ感。冷めてくるとボルドー産の赤ワインを連想させる華やかな余韻を堪能することができます。
多様性のある贅沢な香味と質感は唯一無二、まさにケニアの深煎りならではの満足感のある飲みごたえです。
複雑な香味と濃縮感を備えつつ、これほどまでクリーンでシルキーな口当たりが際立っている上品な味わいのコーヒーには、なかなか出会えないでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
所属農協名 : Gitwe農協
産地 : キアンブ郡 / Gatundu South地区 / Ndarugu区
標高 : 1,883m
品種 : SL28・SL34(99%)、Ruiru11(1%)
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュ
ト
3/14/2023
定休日変更のお知らせ
平素よりEBONY COFFEEをご愛顧いただき、まことにありがとうございます。
さてまことに勝手ながら、4月より定休日を下記の通り変更させていただきます。
変更日 : 2023年4月より
旧定休日 : 水曜日
新定休日 : 火曜日、水曜日
ご不便をおかけしまして大変恐縮ですが、 何卒ご高承の上、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
3/10/2023
ニューリリース : エチオピア『ウォテ W.S. 2300』ナチュラル
世界のナチュラル・コーヒーの大本命といっても決して過言ではない、当店シングルオリジン「人気No.1」のイルガチェフェ、今回リリースするのは3年ぶりの取り扱いとなる『ウォテ・ウォッシング・ステーション』の、さらなる厳選ロットです。
ウォテW.S.にチェリーを持ち込む農家の大半は、1,900m〜2,200mの髙い位置にありますが、今回の『ウォテW.S. 2300』は、生産者をこのエリアで最も髙い標高2,300m以上に限定し、高品質なチェリーだけを集めた指定ロットとなります。
その結果、数年前にリリースしたウォテに比べて、カップクオリティーが格段に向上しています。
イチゴやブルーベリーを熟成させたような果実味溢れる芳醇さは、まるでブルゴーニュ産赤ワインのようです。さらにアプリコットやプルーンのような甘味が加わり、その心地よいジューシーなアロマが、飲み終えたあともなお心地良い余韻として続いていきます。
良質なナチュラル精製の生み出す完熟のフレーバーと、エチオピア独特のキャラクターとの組み合わせは、まさに奇跡の香味と言えます。
豆を挽いた時の香りだけでも、一瞬にしてそれとわかる豊かな個性を感じることができるでしょう。
イルガチェフェは優れたコーヒー産地として有名ですが、ここまで強烈な果実味を感じるコーヒーにはなかなか出会うことができません(※)。
産地の曖昧な「モカ」はもちろん、一般的に流通している「イルガチェフェG-1」とは一線を画す、一度飲んだら忘れられないキャラクターの明確なコーヒーです。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
産地 : 南部諸民族州 / ゲデオゾーン / ゲデブウォレダ / ウォルカ地区 / クレイウォット集落
標高 : 約2,250m
品種 : 在来品種
精製 : アフリカンベッドで乾燥したナチュラル
※ウォテ地区や近隣のコンガ地区には、農協やプライベートのウォッシング・ステーションが複数あり、似通った名称で商品が流通していますが、それらがすべて同じコーヒーとは言えません。当店が加盟しているLCFは、その中でもチェリーの取扱いプロセスがしっかりとしているステーションを指定し、かつ最高品質のパーチメントにより生産されたロットを購入しています。
3/02/2023
ニューリリース : 季節のブレンド『ブリーズ』
2/25/2023
ニューリリース : エチオピア『ハバシトゥリチャ W.S. "ハバシラサ"』ウォッシュト
当店でも大人気のエチオピア・イルガチェフェ、こちらはウォッシュト精製のリリースです。ナチュラル精製に引けを取らないほど個性的で良い仕上がりとなっています。
今回はグジのハンベラ・ワメナ・ウォレダ(=市・町・村)で生産された、素晴らしいカップクオリティーを持つニュークロップをお届けします。
グジゾーンはイルガチェフェのあるゲデオゾーンと接しており(標高は全体的にゲデオ側よりも高め)、ハンベラやウラガは、コチェレ、ゲデブに接する地区です。そのせいか、香味の傾向がイルガチェフェ(特にゲデブ)に非常に近いと感じます。
前回のゲデブで生産されたゴティティW.S.『ハロ・バンティ・マウンテン』同様、こちらのウォッシュトも、『ハバシラサ』というこの周辺で最も高品質で最も標高の高い、特定のエリアのみで厳選された限定ロットを入手することができました。昨年ナチュラル精製のロットを扱いましたので、ご存知のかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
熟度の高い良質なチェリーを栽培する『ハバシラサ』で収穫されたものだけを選択し、そのチェリーを「ハバシトゥリチャ・ウォッシング・ステーション(W.S.)」に持ち込み、精製されました。
当店では当たり前のように集落限定のコーヒーをお届けしておりますが、じつはエチオピアでこのエリア指定ロットというのは非常にレアなことで、一層チェリーが均一化され、より豊かなキャラクターを持つコーヒーを作り出すことができるのです。
フローラルな香り、白桃や洋梨のような熟した果実のフレーバー、さくらんぼのような甘い余韻が長く続きます。
華やかで鮮やか、フルーティーでクリーンな味わいが際立つコーヒーですが、厚みのある質感も特徴的で、その複雑で多様性のある香味に魅了されることでしょう。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
生産者 : ハバシラサの農家
産地 : オロミア州 / グジ・ゾーン / ハンベラ・ワメナ・ウォレダ / ハバシトゥリチャ・ケベレ / ハバシラサ地区
標高 : 1,900m〜2,100m
品種 : 在来品種
精製 : 発酵槽を用いたウォッシュト
2/18/2023
新入荷豆 : 東ティモール『レテフォホ "レブドゥ・レテン集落"』
今回リリースの『レブドゥ・レテン集落』は、11世帯23圃場のグループにより生産されました。
在来品種系の香味、ライムのようなさわやかな果実味があり、決して派手さはありませんがソフトな触感と風味を感じることができます。
良質なハワイコナにも通ずる(というよりそれをはるかに凌駕する)華やかさとクリーンさを備えたマイルドなコーヒーです。
栽培、精製の過程において、JAS認証およびUSDA認証を取得した有機農産豆です。
また日本の国際協力に携わる組織であるPWJ(ピース・ウインズ・ジャパン)が、東ティモール支援活動の一環で開発・援助した、フェアトレード(※1)のコーヒー豆でもあります。
本日よりシティ・ローストにて販売致します。
産地 : マリアナ地方 / エルメラ県 / レテフォホ郡 / ドゥクライ村 / レブドゥ・レテン集落
標高 : 約1,480m
品種 : 下記(※2)
精製 : ウォッシュト
※1 フェアトレード : 貧困に苦しむ国の人々の手による生産物を、市場価格の変動によらず、公正な価格+αで長期間にわたって安定的に買い取り、生産者の自立を支えることを目的としています。
※2 品種について : 現地では次の2通りの品種があると認識されています。レブドゥ・レテン集落の各農家は、以下いずれかが混在しています。
アラビカ...ティピカ系の品種。側枝は横に広がって幹と水平に伸びています。ブロンズ色の新芽。
モカ...ブルボン系の品種。アラビカより樹勢があり、比較的葉のつきも良いです。
2/09/2023
ニューリリース : コスタリカ『フジ農地』ナチュラル
大人気のコスタリカより、世界的に評価の高い名門「ドン・マジョ・マイクロミル(※)」で生産された素晴らしいナチュラル・コーヒーが届きました。
そのドン・マジョが所有する13の農地の中のひとつ、首都を擁するサン・ホセ州の東端に位置する名産地チリポにある『フジ農地』。当店の加盟するLCFのための農地として、コーヒーを栽培してくれています。
コスタリカ最高峰のチリポ山。山と森が大部分を占める自然豊かな環境にある、その『フジ農地』で丁寧に栽培された熟度の高いコーヒーチェリーを、ドン・マジョ・ミルにて精製、華やかで芳醇なフレーバー溢れる素晴らしいナチュラル・コーヒーに仕上がりました。
巨峰やクランベリーの風味に花の蜜のような甘い香りがとても上品です。いちじくやプルーン等のドライフルーツのニュアンスに、ラム酒のような甘味とスパイシーな余韻を感じさせてくれます。
ウォッシュトにはないボディ感、ビターチョコレートのようなコクも備えつつ、非常にクリーンでクリーミーな口当たりが印象的です。
また粗悪なナチュラル特有のオイル臭はなく、冷めても一切濁りなく持続する完熟の果実味は、まさに極上のナチュラル。品質の高さと丁寧に施された精製の証と言えましょう。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
マイクロミル : ドン・マジョ
農地 : フジ
所有 : ボニージャ・ソリス家
産地 : サン・ホセ州 / ペレス・セレドン市 / リバス・ピエドラ
標高 : 1,800m〜2,000m
品種 : カトゥアイ
精製 : ナチュラル
※ドン・マジョ・マイクロミル
歴史ある第1世代のマイクロミル。コーヒー生産者としてより発展していくために、積極的に農地の取得を行っています。2016年現在タラスとレオンコルテスに13農地を所有しています。農地の増加に伴い、ウェットミルの能力増強が必要になると、乾燥場、精製設備の更新を行い、生産量と品質の双方を追い求めています。農地管理には必要なものを必要なだけ与えるという方針を貫き、土壌や葉をしっかりと分析し、最も効果的なタイミングで必要充分に与え、結果的に木が健康に保たれています。「最高品質のコーヒーを生産している」という自負が強く、品質に納得がいかないロットは、自らグレードを下げて販売する徹底ぶりです。たとえばゲイシャ品種は、あくまでゲイシャらしいフレーバーがあってこそゲイシャと言えると考えており、たとえゲイシャ品種を生産したとしても、ゲイシャらしいフレーバーが強く表れていなければ、「ゲイシャ品種の商品」として販売することはありません。
2/04/2023
ニューリリース : グァテマラ『サンタカタリーナ農園』
優良産地で有名なアンティグアの中でも、特に恵まれた自然環境や優れた生産技術を誇る、我々が最も信頼を寄せるLCFの代表的なパートナーシップ農園です。
サンタカタリーナは、森林区画も含め42区画に分け管理されています。
このロットは、さまざまな品種を生産するこの優れた農園の中でも、100%ブルボンのみを栽培する6つの区画で構成されています。
シティ・ローストは、柑橘系の優しい果実感とクリーンさに加え、やや硬質なボディ感があります。
フレンチ・ローストは、キャラメルのような甘味があり、深煎りにしても焦げ臭や重い濁りを一切感じさせません。
ローストポイントの幅広さも魅力のひとつで、いずれもブルボン種の長所といえるバランスの良さが活かされた、毎日飲んでも飽きないマイルドなコーヒーです。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
所有 : ペドロ・エチェベリア・ファジャ、エマニュエル
産地 : サカテペケス県 / アンティグア地域 / サンミゲルドゥエニャス / アカテナンゴ火山 東側斜面
標高 : 1,553m~1,711m
品種 : ブルボン
精製 : 発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト
1/27/2023
ニューリリース : ケニア『カイナムイ・ファクトリー』
世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、当店は「ニエリ」「エンブ」「キアンブ」「ムランガ」とさまざまな産地のコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回リリースするのはトップグレードの優良区域として知られファンも多い、ナイロビの北、ケニア中央州に位置する「キリニャガ」のニュークロップです。
このカイナムイ・ファクトリーは、名産地キリニャガ地区の小農家からなる組合で、設立から55年もの歴史を誇ります。当店でも毎年のように取り扱っておりますのでので、ご存知のかたも多くいらっしゃるでしょう。
○シティ・ロースト
チェリーやベリー系の赤い果実のニュアンス、ブラッドオレンジのような明快な酸と甘味、瑞々しさと鮮やかさかが際立っており、柔らかな触感とクリーンな味わいが印象的です。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。
○フレンチ・ロースト
完熟トマトのアロマ、カシスやブラックベリー等、赤黒い果実のニュアンスを強く感じ、マンゴーのような濃密で粘性のある触感を堪能できます。
フルボディな赤ワインの甘い余韻が心地よく、深煎りにしてもここまで果実味を感じられるのは、まさに優れたケニア・コーヒーのなせる業といえます。
複雑な果実感と濃縮感を備えつつ、クリーンでシルキーな口当たり。その独特の香味の多様性に必ずや魅了されることでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
所属農協名 : ニュー・ンガリアマ農協
産地 : 中央州 / キリニャガ県東部 / ギチュグ地区 / ンガリアマ
標高 : 1,460m~1,750m
品種 : SL28、SL34、Ruiru11
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュト