12/24/2022

ニューリリース : ルワンダ『ムゾ W.S. "ジャンジャヒル"』

ケニア、エチオピア、タンザニア等、世界屈指の優れた生産地として知られる東アフリカ、その内陸地ルワンダの上質なコーヒーが入荷しました。

ルワンダのコーヒー豆栽培は、農園ではなく小農家が基本で、それをウォッシング・ステーション(W.S.)に持ち込み精製される仕組みです。しかしそのW.S.でさまざまな地域のチェリーや、さまざまな品質のチェリーが混ぜられてしまうこともあります。
そこでコーヒーを栽培しやすい土壌を有し、かつコーヒー栽培への意識が高い生産者がリーダーシップをとっている集落を選抜し、その集落のチェリーだけを使用して生産されています。

今回リリースするのは、ラディシラス氏を中心とした52農家が協力し生産した『ジャンジャヒル』という集落の指定ロットです。
当店ではすっかりおなじみの「ニャミラマ」は南部州に位置していますが、今回のムゾW.S.は北部州ガケンケ郡の西部にあります。ルワンダ北部州は急峻な地形のため生産量は多くないものの、霧が多く冷涼かつ標高の高い環境から、品質の高いコーヒー産地として知られています。

柔らかな触感、フローラルな香りが心地良く、チェリーのような甘味があり非常にクリーン。花の蜜を思わせるアフターも印象的です。
ベーシックなブルボンの香味も感じることができます。

「千の丘の国」と形容されるほど、たくさんの丘陵地帯の絶景が広がる、美しい国ルワンダの豊かな味わいをぜひご堪能ください。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

産地 : 北部州 / ガケンケ郡 / ジャンジャヒル周辺農家のロット
標高 : 1,700m~2,000m
品種 : ブルボン
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト





12/16/2022

ニューリリース : ケニア『ギチャサイニ・ファクトリー』

世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、当店は「エンブ」「キリニャガ」「キアンブ」「ムランガ」とさまざまな産地のコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回首都ナイロビから北に約120キロ、国内最高峰の標高(5,199m)を誇るケニア山の南西に位置する「ニエリ」のクロップをリリースします。

『ギチャサイニ・ファクトリー』は、肥沃な土壌、十分な標高と寒暖差など、恵まれた栽培環境で世界的にも有名な優良産地ニエリの中でも、非常に高い品質を供給するファクトリーです。

○シティ・ロースト
まず豆を挽いた時に広がる完熟トマトのフレグランス、口に含んだ瞬間感じるラズベリーの甘味、グレープフルーツのようなジューシーさ、そしてコク豊かなマンゴーのような滑らかな舌触りと余韻が印象的な、とても贅沢な味わいです。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。

○フレンチ・ロースト
カシスのような鮮やかなフレーバー、アプリコットの濃厚な甘味、非常に力強く厚みのあるボディ感。冷めてくるとボルドー産の赤ワインを連想させる華やかな余韻を堪能することができます。
多様性のある贅沢な香味と質感は唯一無二、まさにケニアの深煎りならではの満足感のある飲みごたえです。

複雑な香味と濃縮感を備えつつ、これほどまでクリーンでシルキーな口当たりが際立っている上品な味わいのコーヒーには、なかなか出会えないでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

所属農協名 : ギカンダ農協
産地 : 中央州 / ニエリ県 / マシラ西地区
標高 : 1,600m~1,900m
品種 : SL28、SL34、Ruiru11
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュ ト








12/13/2022

年末年始の営業について

平素よりEBONY COFFEEをご愛顧いただき、まことにありがとうございます。

2022年も残りわずかとなりました。
年内は30日まで通常営業いたします(11時〜19時)。
贈り物やお正月用のコーヒーなど、ぜひお求めくださいませ。

12月31日より1月4日まで休業、年始は5日より通常営業とさせていただきます。
オンラインショップも同様のスケジュールとなります。

また、現在販売中のイエメン、リリースしてまだ一週間経っていませんが、残りがごく僅かとなり、今週中には間違いなく完売すると思います。
当店史上最高のコーヒー、歴史的発見の完全な母体品種「イエメニア」の唯一無二、衝撃の香味を体験できる非常に貴重な機会です。ぜひお飲み逃しなく!

どうぞよろしくお願い申し上げます。


12/08/2022

ニューリリース : イエメン『ハラーズ』イエメニア品種 ナチュラル

スペシャルティコーヒー生産地の中でも、最も重要な国のひとつである「イエメン」より、歴史的なスペシャルロットが届きました。
イエメンは近年、長期的に続く内戦の影響で、良質なコーヒーの入手が困難な状況でした。当店も過去に3度イエメン・コーヒーを取り扱ってまいりましたが、最後に販売したのが2015年ということで、本当に久々のリリースとなります。

エチオピアに自生していた野生種の原木を、アラビア人によってイエメンに植えられたのが、コーヒー栽培の起源です。
決して他の産地では体験できない、他のあらゆるコーヒーの香味にも共通することのない唯一無二の個性的なフレーバーを持つイエメン、さらに欠点豆のない厳選された今回のマイクロロットは、まさに奇跡のコーヒーといえます。

豆の香りはまさにイチゴそのもの。バニラやシナモンのアロマ、ドライいちじくやプルーンを思わせる甘味、クリーミーで心地良い粘性に加え、口の中で溶けていくミルクチョコレートのような滑らかな質感もあります。ジンジャー等のスパイシーな風味も備え、発酵臭もなく非常にクリーンです。
また、フルボディで芳醇なウイスキーやコニャックのような熟成度が、温度変化とともにより強調され、いつまでも余韻として続いていきます。

これまでに味わったことのない個性溢れる複雑な香味で、その豊富なキャラクターと上品な口当たりに必ずや魅了されることでしょう。
一般的に流通している、未熟や発酵等の欠点豆が多く混入されている「モカマタリ」とは香味の質が根本的に異なり、多様性のある独特のフレーバーを備えつつ、非常にフレッシュでクリーンな味わいのこのコーヒーは、一度飲んだら一生忘れることがないと言えるほど、強烈な印象を与えてくれる珠玉の逸品です。

かつて輸出で利用されていた港の名称から、「モカ」などという非常に曖昧な表記で流通されることの多いイエメンとエチオピア両国のコーヒーですが、この機会にぜひワイニーでジューシーなエチオピア・ナチュラルと飲み比べて、異なる二種類の複雑かつ贅沢な香味をご堪能くださいませ。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

生産者 : ハラーズ地区の農家
産地 : サナア県 / ハラーズ地区
標高 : 1,900m~2,400m
品種 : イエメニア(※)
精製 : ベッドによる天日乾燥のナチュラル

※イエメニア品種
現在世界に流通しているアラビカ種のコーヒーのほとんどは、イエメンからインド、インドネシアへと持ち込まれ、その後ヨーロッパ経由で世界に広まったティピカ種と、イエメンからレユニオン島経由で東アフリカへ、その後中南米へと伝わったブルボン系品種のいずれかから派生したものです。2020年8月、当該輸出業者が共同研究の結果として「ティピカ系、ブルボン系いずれにも属さず、イエメン国内で独自に発展を遂げた固有の品種グループがあることを発見し、それをイエメニアと名付けた」と発表しました。











12/05/2022

ニューリリース : グァテマラ『サント・トーマス・パチュージ農園』

グァテマラは大きく分けて8つの有名な生産エリアがありますが、今回リリースするのは、土壌の有機物質が最も多く、湖岸からそびえる壮大な火山の傾斜でコーヒーが栽培されている名産地「アティトゥラン」のクロップです。

『サント・トーマス・パチュージ農園』は、アティトゥラン火山とトリマン火山の東側スロープに位置しています。北側にはアティトゥラン湖もあり、標高の高さと湖からくる冷たい風の影響で、昼夜の寒暖差が激しい環境で栽培されるため、実が引き締まり、豊かな香味とボディが形成されます。
農園名もその気候特性をマヤ語で表し、「パチュージ(霧の地)」と名付けられました。

シティ・ローストは、柑橘系の優しい果実味に加え、やや硬質なボディ感があります。
フレンチ・ローストは、キャラメルのような甘味があり、深煎りにしても焦げ臭や重い濁りを一切感じさせません。
ローストポイントの幅広さも魅力のひとつで、いずれもバランスの良い、毎日飲んでも飽きないマイルドなコーヒーです。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

産地 : ソロラ県 / サン・ルーカス・トリマン市 / パニマキブ村 / パンポヒラ集落
標高 : 1,500m~1,600m
品種 : カトゥーラ、カトゥアイ、パチェ
精製 : ウォッシュト





12/01/2022

ニューリリース : 季節のブレンド『スノー』

当店でリリースする、本年最後のブレンド・コーヒーを創作いたしました。
『スノー・ブレンド』フルシティ・ローストです。

どっしりとした重厚なコクと完熟のフルーティーなフレーバー、そして甘い余韻を存分に味わうことのできる、とても複雑かつ華やかな香味です。
深煎りなのに、クリーンで苦味が少ないコーヒーに仕上げています。

稀少かつ高品質な豆を贅沢に使用し、心も身体もあたたまる香味作りを追究しました。

本日より販売いたします
なお12月25日までは、恒例のクリスマス・デザイン仕様です。



11/22/2022

ニューリリース : エチオピア『ハンベラ "ゴロ・ベデッサ"』ナチュラル

世界のナチュラル・コーヒーの大本命といっても決して過言ではない、当店シングルオリジン「人気No.1」のエチオピア、今回はグジのハンベラ・ワメナ・ウォレダ(=市・町・村)で生産された、素晴らしいカップクオリティーを持つニュークロップをお届けします。

グジゾーンはイルガチェフェのあるゲデオゾーンと接しており(標高は全体的にゲデオ側よりも高め)、ハンベラやウラガは、コチェレ、ゲデブに接する地区です。そのせいか、香味の傾向がイルガチェフェ(特にゲデブ)に非常に近いと感じます。
今回リリースする『ゴロ・ベデッサ』も、スパイシーでフローラル、そして洋酒のようなフレーバー溢れる最高のナチュラル・コーヒーに仕上がりました。

イチゴやブルーベリーの濃密な果実味に加え、レーズンのような熟した甘味を感じます。芳醇な赤ワインを思わせる確かな質感とボディがあり、その心地よいジューシーなアロマが、最後まで長く続いていきます。
良質なナチュラル精製の生み出す完熟のフレーバーと、エチオピア独特のキャラクターとの組み合わせは、まさに奇跡の香味と言えます。
「こんなコーヒー飲んだことがない」と驚かれること必至です。

エチオピアのスペシャルティコーヒーといえば、フルーティーで個性的な香味が印象的ですが、ここまで明確な果実味を感じるコーヒーにはなかなか出会うことができません。
産地の曖昧な「モカ」はもちろん、一般的に流通している「エチオピアG-1」とは一線を画す、一度飲んだら忘れられないキャラクターの明確なコーヒーです。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

生産者 : ゴロ・ベデッサ周辺の農家
産地 : オロミア州 / グジ ゾーン / ハンベラ・ワメナ ウォレダ / ゴロ・ベデッサ ケベレ
標高 : 2,400m
品種 : 在来品種
精製 : ベッド乾燥ナチュラルル




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11/15/2022

ニューリリース : インドネシア『リントン・マンデリン "カルドン農園"』

高品質なマンデリンを生産するリントン地区のオナンガンジャンで生産された、稀少なクラシック・スマトラ(※)のコーヒーです。

現地でもわずか1%未満しか生息していない、ティピカ系在来品種だけを厳選した単一ロット、それがマンデリン「オナンガンジャン」です。
今回はさらに、単一品種の単一生産者による「厳選ロット」。オナンガンジャンの立役者でもあるカルドン・ナインゴラン氏が自らの農地を開拓し、理想のコーヒーづくりを実現したのが、この『カルドン農園』です。
さまざまな品種や生産者のコーヒー豆が混在していることが一般的な産地であるスマトラ島では、この厳選ロットは異例で、まさに超稀少なマンデリンと言えるのではないでしょうか。

一般的に流通しているマンデリンのような重く濁った苦味はなく、フローラルな甘い余韻が持続します。また他のスペシャルティ・マンデリンとは明らかに異なるクリーンさが際立っています。
まるで深い森林にいるような独特の香り、ハーブのアロマとトロピカルフルーツの甘味、滑らかでクリーミーな食感、バターを浮かべたような濃厚なコク。

スマトラ式という特殊な精製特有の良さも活かされた、極上のカップ品質といえましょう。
そのエキゾチックで複雑な香味は、決してほかでは味わうことのできないすばらしいキャラクターを備えたコーヒーです。

本日よりフレンチ・ローストにて販売いたします。

産地 : 北スマトラ州 / フンムバン・ハスンドゥタン県 / オナンガンジャン
標高 : 1,400m
品種 : オナンガンジャン(ティピカ系在来品種、クラシック・スマトラ)
精製 : スマトラ式

※クラシック・スマトラ : 1876年スマトラにおいてもサビ病が発生し壊滅的被害をもたらしたこと、その余波としてロブスタやハイブリッド品種への植え替えが進んだことで、当時スマトラで栽培されていたティピカ種は失われたと考えられていました。しかし後にスマトラ島の奥地であるトバ湖周辺において、当時栽培されていたティピカ系在来品種の生き残りが再発見されました。現地では発見地により、バーゲンダル、シディカラン、ガロンガンと呼ばれています。





11/10/2022

ニューリリース : コスタリカ『ディビーノ・ニーニョ農地』ナチュラル

コスタリカのタラス・エリアより、「本年最高の香味」と言っても決して大げさな表現ではない、優良なマイクロミルのコーヒーが入荷しました。

名産地として世界的に有名なタラスは、おもに3つのエリアに分けることができますが、今回お届けするのは西部に位置するレオンコルテスの「アルトス・デル・アベホナル」というマイクロミルで生産されたコーヒーです。

コスタリカは近年、小規模ながらも高い技術力と知識を駆使し、ウォッシュト精製のみならずナチュラル精製やハニープロセスの生産も盛んに行われ、コーヒーの多様性も増してきました。
今回は『ディビーノ・ニーニョ農地』で丁寧に栽培された熟度の高いコーヒーチェリーを、アルトス・デル・アベホナル・ミルにて精製、華やかで芳醇なフレーバー溢れる素晴らしいナチュラル・コーヒーに仕上がりました。
当店では毎年のように販売し「待ってました」とのお声も多くいただくほどいつも大好評ですので、ご存知のかたもたくさんいらっしゃることでしょう。

滑らかな質感としっかりとしたボディ、メロンやクランベリーの果実感に花の蜜のような甘い香りがとても上品です。プルーン等のドライフルーツのニュアンスに、ラム酒のような甘味とスパイシーな余韻を感じさせてくれます。

また粗悪なナチュラル特有のオイル臭はなく、冷めても一切濁りなく持続する完熟の果実味は、まさに極上のナチュラル。品質の高さと丁寧に施された精製の証と言えましょう。

ほかでは決して体験することのできないこの珠玉の香味のコーヒーは、毎年大人気でリリース後あっという間に完売してしまうので、ぜひお飲み逃しなく!

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

マイクロミル : アルトス・デル・アベホナル
農地 : ディビーノ・ニーニョ
区画 : ティピカ (Lote Typica)
産地 : サン・ホセ州 / レオンコルテス市 / サンパブロ
標高 : 1,880m〜1,900m
品種 : カトゥアイ
精製 : ナチュラル









11/01/2022

ニューリリース : エチオピア『リム・コサ "デバクル農園"』ナチュラル

エチオピア南西部に位置する優良生産地域ジンマのリム・コサより、高品質なナチュラル精製のニュークロップが届きました。

イルガチェフェから北西に約400km、ジンマゾーンは手つかずの森が広がり、コーヒーノキも自生している地域で、エチオピア高原(アビシニア高原)西側の非常に高い標高に位置しています。イルガチェフェ同様多くのコーヒーが栽培されている優れたエリアで、エチオピアの奥深さを感じさせてくれます。

巨峰の熟した果実感、イチゴやアンズを煮詰めたジャムのような甘味。ソフトで非常にクリーンですが、ナチュラル精製らしいクリーミーな触感も備えています。
冷めていくにつれ赤ワインのような芳醇な余韻がいつまでも持続する、華やかで気品漂うコーヒーです。

エチオピア産コーヒーのフローラルでフルーティーな個性は充分に感じつつ、イルガチェフェとは異なる香味をお愉しみいただけるでしょう。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

産地 : オロミア州 / ジンマゾーン / リムコサウォレダ
標高 : 1,700m~1,800m
品種 : 在来品種
精製 : アフリカンベッドで乾燥させたナチュラル




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