LCFの代表的なパートナーシップ農園でもあり、大人気の優良農園として知られている『ブラックバーン』。
数多くの受賞歴もあり、タンザニアでは最良の農園ではないでしょうか。
この農園は、オルディアニ山の西側斜面、標高1,900m前後の土地に広がっています。火山灰質の土壌に恵まれ、昼夜の寒暖差が非常に大きいことから、鮮やかな果実味と豊かなボディが産み出されます。す。
○シティ・ロースト
みかんのような柑橘の華やかで甘いフレーバー。力強いコクを感じ、果実味とボディの調和も絶妙。とても飲みごたえのある味わいです。
○フレンチ・ロースト
黒糖のような甘いアフターテイスト、濃厚なボディ感。深煎りにしても焦げ臭や重い濁りを一切感じさせず、ローストポイントの幅広さも魅力のひとつです。
隣国ケニア・コーヒーの風味にも共通した特徴があり(こちらはややマイルドですが)、歴代のブラックバーンの中でも出色の仕上がりとなっております(※)。
タンザニアは農園主が変わることも多いのですが、農園主のミハエル・ゲルケン氏はこの大自然を好み、タンザニアに住み続けて農園を管理されています。オーナーが積極的に先頭に立って現地で農園管理を行うことで、細かな状況の変化にも迅速に対応できるのでしょう。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
所有 : ミハエル・ゲルケン
産地 : アルーシャ州 / カラツ県 / オルディアニ地区
標高 : 1,760m~1,950m
品種 : ニアサ
精製 : 発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト(水の使用を抑えるため機械を併用)
※ブラックバーンの栽培品種について
ブラックバーン農園では、今回のニアサに加え、ブルボン、ケント、KP423、TC10など、さまざまな品種が栽培されています。
かつて当店で販売していた品種はブルボンとケント。このイメージが残っているかたの多くは、「ブラックバーン=個性控えめ(マイルド)」という香味の認識をお持ちではないでしょうか。
当店では、2021年よりニアサのリリースを開始いたしました。ニアサを扱うようになってから、ブラックバーンは以前とは異次元の豊富なキャラクターを備えるコーヒーになったと感じています。華やかで濃縮感もあり、ケニアの香味を彷彿とさせます。
12/24/2023
ニューリリース : タンザニア『ブラックバーン農園』
12/16/2023
新入荷豆 : 東ティモール『レテフォホ "レブドゥ・レテン集落"』
当店で何度も取り扱っている東ティモールのコーヒー、今クロップも集落別に管理を行い精製された厳選ロットです。
今回リリースの『レブドゥ・レテン集落』は、11世帯23圃場のグループにより生産されました。
在来品種系の香味、ライムのようなさわやかな果実味があり、決して派手さはありませんがソフトな触感と風味を感じることができます。
良質なハワイコナにも通ずる(というよりそれをはるかに凌駕する)華やかさとクリーンさを備えたマイルドなコーヒーです。
栽培、精製の過程において、JAS認証およびUSDA認証を取得した有機農産豆です。
また日本の国際協力に携わる組織であるPWJ(ピース・ウインズ・ジャパン)が、東ティモール支援活動の一環で開発・援助した、フェアトレード(※1)のコーヒー豆でもあります。
本日よりシティ・ローストにて販売致します。
生産者 : レブドゥ・レテン集落の生産者グループ
産地 : マリアナ地方 / エルメラ県 / レテフォホ郡 / ドゥクライ村 / レブドゥ集落
標高 : 約1,480m
品種 : 下記(※2)
精製 : ウォッシュト
※1 フェアトレード : 貧困に苦しむ国の人々の手による生産物を、市場価格の変動によらず、公正な価格+αで長期間にわたって安定的に買い取り、生産者の自立を支えることを目的としています。
※2 品種について : 現地では次の2通りの品種があると認識されています。レブドゥ・レテン集落の各農家は、以下いずれかが混在しています。
アラビカ...ティピカ系の品種。側枝は横に広がって幹と水平に伸びています。ブロンズ色の新芽。
モカ...ブルボン系の品種。アラビカより樹勢があり、比較的葉のつきも良いです。
12/15/2023
年末年始の営業について
平素よりEBONY COFFEEをご愛顧いただき、まことにありがとうございます。
2023年も残りわずかとなりました。
年内は29日まで通常営業いたします(11時〜19時)。
贈り物やお正月用のコーヒーなど、ぜひお求めくださいませ。
12月30日より1月3日まで休業、年始は4日より通常営業とさせていただきます。
オンラインショップも同様のスケジュールとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
12/08/2023
ニューリリース : イエメン『ハラーズ "バニ・ナヒミ"』イエメニア品種 ナチュラル
昨年、今春に引き続き、スペシャルティコーヒー生産地の中でも、最も重要な国のひとつであるイエメンより、歴史的なスペシャルロットが届きました。あの衝撃の香味が忘れられないとのお声も多く、まだ皆さまの記憶に新しいのではないでしょうか。
そしてうれしいことに今回も、ハラーズ・エリアの中でも、熟度管理を徹底した、より厳選された集落指定ロット『バニ・ナヒミ』に限定したスペシャル・リザーブです。
エチオピアに自生していた野生種の原木を、アラビア人によってイエメンに植えられたのが、コーヒー栽培の起源です。
伝統的な製法、品種が保持されている特殊な産地のため、決して他の産地では体験できない、他のあらゆるコーヒーの香味にも共通することのない唯一無二の個性的なフレーバーを備えています。さらに欠点豆のない厳選された今回のマイクロロットは、まさに奇跡のコーヒーといえます。
こちらのバニ・ナヒミは、西部サナア県ハラーズ地区で栽培されたコーヒーで、集落の各農家で収穫されたチェリーを輸出業者が直接買い付け、その際同時に未成熟や過熟のチェリーを見分けて取り除くような農業指導も行っているそうです。集められたチェリーは同輸出業者の選別乾燥場に持ち込まれます。定期的に水分計測が行われながら丁寧に撹拌が繰り返され、均一性の高いドライチェリーに仕上げられていきます。その後ドライミルで脱殻、選別が施されます。
トレサビリティが明確でないコーヒーが多いイエメンにおいて、このバニ・ナヒミは輸出業者が農家と直接関係を持つため、情報が明確で高品質なコーヒーを生産できる体制が整っています。
豆の香りはまさにイチゴそのもの。バニラやシナモンのアロマ、ドライいちじくやプルーンを思わせる甘味、クリーミーで心地良い粘性に加え、口の中で溶けていくミルクチョコレートのような滑らかな質感もあります。ジンジャー等のスパイシーな風味も備え、発酵臭もなく非常にクリーンです。
また、フルボディで芳醇なウイスキーやコニャックのような熟成度が、温度変化とともにより強調され、いつまでも余韻として続いていきます。
これまでに味わったことのない個性溢れる複雑な香味で、その豊富なキャラクターと上品な口当たりに必ずや魅了されることでしょう。一般的に流通している、未熟や発酵等の欠点豆が多く混入されている「モカマタリ」とは香味の質が根本的に異なり、多様性のある独特のフレーバーを備えつつ、非常にフレッシュでクリーンな味わいのこのコーヒーは、一度飲んだら一生忘れることがないと言えるほど、強烈な印象を与えてくれる珠玉の逸品です。
かつて輸出で利用されていた港の名称から、「モカ」などという非常に曖昧な表記で流通されることの多いイエメンとエチオピア両国のコーヒーですが、この機会にぜひワイニーでジューシーなエチオピア・ナチュラルと飲み比べて、異なる二種類の複雑かつ贅沢な香味をご堪能くださいませ。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
生産者 : バニ・ナヒミ村の約50軒の農家
産地 : サナア県 / ハラーズ地区 / バニ・ナヒミ村
標高 : 1,900m~2,000m
品種 : イエメニア(※)
精製 : ベッド乾燥ナチュラル
※イエメニア品種
現在世界に流通しているアラビカ種のコーヒーのほとんどは、イエメンからインド、インドネシアへと持ち込まれ、その後ヨーロッパ経由で世界に広まったティピカ種と、イエメンからレユニオン島経由で東アフリカへ、その後中南米へと伝わったブルボン系品種のいずれかから派生したものです。2020年8月、当該輸出業者が共同研究の結果として「ティピカ系、ブルボン系いずれにも属さず、イエメン国内で独自に発展を遂げた固有の品種グループがあることを発見し、それをイエメニアと名付けた」と発表しました。
12/01/2023
ニューリリース : 季節のブレンド『スノー』
当店でリリースする、本年最後のブレンド・コーヒーを創作いたしました。
『スノー・ブレンド』フルシティ・ローストです。
どっしりとした重厚なコクと滑らかな口当たり、そして華やかなフレーバーとワイニーな甘い余韻を存分に味わうことのできる、とても多様性のある香味です。
深煎りなのに、クリーンで苦味が少ないコーヒーに仕上げています。
稀少かつ高品質な豆を贅沢に使用し、心も身体もあたたまる香味作りを追究しました。
本日より販売いたします。
なお12月25日までは、恒例のクリスマス・デザイン仕様です。