世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、当店はニエリ、エンブ、キアンブ、ムランガ等、さまざまな産地のコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回リリースするのはトップグレードの優良区域として知られファンも多い、ナイロビの北、ケニア中央州に位置する「キリニャガ」のコーヒーです。
このカイナムイ・ファクトリーは、名産地キリニャガ地区の小農家からなる組合で、設立から55年もの歴史を誇ります。当店でも毎年のように取り扱っておりますのでので、ご存知のかたも多くいらっしゃるでしょう。
○シティ・ロースト
チェリーやベリー系の赤い果実のニュアンス、ブラッドオレンジのような明快な酸と甘味、瑞々しさと鮮やかさかが際立っており、柔らかな触感とクリーンな味わいが印象的です。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。
○フレンチ・ロースト
完熟トマトのアロマ、カシスやブラックベリー等、赤黒い果実のニュアンスを強く感じ、マンゴーのような濃密で粘性のある触感を堪能できます。
フルボディな赤ワインの甘い余韻が心地よく、深煎りにしてもここまで果実味を感じられるのは、まさに優れたケニア・コーヒーのなせる業といえます。
複雑な果実感と濃縮感を備えつつ、クリーンでシルキーな口当たり。その独特の香味の多様性に必ずや魅了されることでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
所属農協名 : ニュー・ンガリアマ農協
産地 : 中央州 / キリニャガ県東部 / ギチュグ地区 / ンガリアマ
標高 : 1,460m~1,750m
品種 : SL28、SL34、Ruiru11
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュト
2/23/2024
ニューリリース : ケニア『カイナムイ・ファクトリー』
2/16/2024
ニューリリース : ペルー『ラ・コイパ "バッロ・ネグロ集落"』
コーヒー生産地として豊富な環境を持つ南米の中でも、ブラジル、コロンビアに次ぐ生産量を誇るペルーですが、コーヒー・ブランドとしての知名度は、まだ確立されているとは言えません。
多くは山奥の産地で栽培され、インフラの整備不足などの要因もあり、その大部分は汎用品です。
しかしペルー北部はコロンビア南部と近く、緯度など地理的状況も似ているため、コーヒーの理想的な栽培環境として期待が高まります。
サン・イグナシオ郡は、当店で幾度となく取り扱っているモデル農園『フェスパ』や、前回リリースした『サン・フェリペ』のあるハエン郡の北側に隣接したところにあり、2,000m前後の稜線が入り組んだコーヒーの名産地として知られています。
今回リリースする『バッロ・ネグロ』は、ラ・コイパ地区の中でも特に品質に優れ、風味の相性のよい2組の生産者のコーヒーをミックスした厳選ロットです。
柑橘系のフレーバー、滑らかな質感に濃厚なキャラメルのような甘味が印象的な、果実味とボディのバランスがとれたマイルドな味わいです。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
生産者 : ラ・コイパ地区の生産者
産地 : カハマルカ県 / サン・イグナシオ郡 / ラ・コイパ地区 / バッロ・ネグロ集落
標高 : 1,800m~1,850m
品種 : カトゥーラ、パチェ等
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
2/09/2024
ニューリリース : コスタリカ『エル・ハルディン農地 "ビジャサルチ品種"』ナチュラル
屈指の名産地タラスより、世界的に評価の高い名門「ドン・マジョ・マイクロミル(※)」で生産された素晴らしいナチュラル・コーヒーが届きました。
そのドン・マジョが所有する13の農地の中でも最も標高の高い、代表的な農地である『エル・ハルディン』。当店でも過去に何度もゲイシャ品種を販売しましたので、みなさんお馴染みの農地でしょう。
ブルボンの突然変異で矮小化した品種「ビジャサルチ」は、標高の高い場所での栽培に適しているという優れた特徴があり、高地ならではの厳しい環境、強風などにも耐える性質を持っています。
今回は『エル・ハルディン農地』で丁寧に栽培された熟度の高いビジャサルチ品種のコーヒーチェリーを、ドン・マジョ・ミルにて精製、華やかで芳醇なフレーバー溢れる素晴らしいナチュラル・コーヒーに仕上がりました。
花の蜜のような甘いフレグランス、上品で滑らかな質感としっかりとしたボディ、メロンや洋梨の果実感、プルーン等のドライフルーツのニュアンスに、ラム酒のような甘味と芳醇な余韻を感じさせてくれます。
また粗悪なナチュラル特有のオイル臭はなく、冷めても一切濁りなく持続する完熟の果実味は、まさに極上のナチュラル。品質の高さと丁寧に施された精製の証と言えましょう。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
マイクロミル : ドン・マジョ
農地 : エル・ハルディン
所有 : ボニージャ・ソリス家
産地 : サン・ホセ州 / タラス市 / ハルディン
標高 : 1,950m~2,100m
品種 : ビジャサルチ
精製 : ナチュラル
※ドン・マジョ・マイクロミル
歴史ある第1世代のマイクロミル。コーヒー生産者としてより発展していくために、積極的に農地の取得を行っています。現在タラスとレオンコルテスに13農地を所有しています。農地の増加に伴い、ウェットミルの能力増強が必要になると、乾燥場、精製設備の更新を行い、生産量と品質の双方を追い求めています。農地管理には必要なものを必要なだけ与えるという方針を貫き、土壌や葉をしっかりと分析し、最も効果的なタイミングで必要充分に与え、結果的に木が健康に保たれています。「最高品質のコーヒーを生産している」という自負が強く、品質に納得がいかないロットは、自らグレードを下げて販売する徹底ぶりです。たとえばゲイシャ品種は、あくまでゲイシャらしいフレーバーがあってこそゲイシャと言えると考えており、たとえゲイシャ品種を生産したとしても、ゲイシャらしいフレーバーが強く表れていなければ、「ゲイシャ品種の商品」として販売することはありません。
2/02/2024
ニューリリース : エチオピア『ハバシトゥリチャ W.S. "ハバシラサ"』ウォッシュト
当店でも大人気のエチオピア、こちらはウォッシュト精製のリリースです。
今回はグジのウラガ・ウォレダ(=市・町・村)で生産された、素晴らしいカップクオリティーを持つコーヒーをお届けします。
こちらのウォッシュトも、『ハバシラサ』というこの周辺で最も高品質で最も標高の高い、特定のエリアのみで厳選された限定ロットを入手することができました。以前ナチュラル精製のロットも扱いましたので、ご存知のかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
熟度の高い良質なチェリーを栽培する『ハバシラサ』で収穫されたものだけを選択し、そのチェリーを「ハバシトゥリチャ・ウォッシング・ステーション(W.S.)」に持ち込み、精製されました。
当店では当たり前のように集落限定のコーヒーをお届けしておりますが、じつはエチオピアでこのエリア指定ロットというのは非常にレアなことで、一層チェリーが均一化され、より豊かなキャラクターを持つコーヒーを作り出すことができるのです。
フローラルな香り、柚子やマスカットのような甘味、柔らかく滑らかな口当たり、ウォッシュト精製ではあまり感じることのできない赤い果実のニュアンスもあり、その心地良い余韻を満喫できます。
華やかで鮮やか、フルーティーでクリーンな味わいが際立つコーヒーですが、厚みのある質感も特徴的で、その複雑で多様性のある香味に魅了されることでしょう。
本日よりハイ・ローストにて販売いたします。
生産者 : ハバシラサの農家
産地 : オロミア州 / グジ・ゾーン / ウラガ・ウォレダ / ハバシトゥリチャ・ケベレ / ハバシラサ地区
標高 : 1,900m〜2,100m
品種 : 在来品種
精製 : 発酵槽を用いたウォッシュト