1/27/2023

ニューリリース : ケニア『カイナムイ・ファクトリー』

世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、当店は「ニエリ」「エンブ」「キアンブ」「ムランガ」とさまざまな産地のコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回リリースするのはトップグレードの優良区域として知られファンも多い、ナイロビの北、ケニア中央州に位置する「キリニャガ」のニュークロップです。

このカイナムイ・ファクトリーは、名産地キリニャガ地区の小農家からなる組合で、設立から55年もの歴史を誇ります。当店でも毎年のように取り扱っておりますのでので、ご存知のかたも多くいらっしゃるでしょう。

○シティ・ロースト
チェリーやベリー系の赤い果実のニュアンス、ブラッドオレンジのような明快な酸と甘味、瑞々しさと鮮やかさかが際立っており、柔らかな触感とクリーンな味わいが印象的です。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。

○フレンチ・ロースト
完熟トマトのアロマ、カシスやブラックベリー等、赤黒い果実のニュアンスを強く感じ、マンゴーのような濃密で粘性のある触感を堪能できます。
フルボディな赤ワインの甘い余韻が心地よく、深煎りにしてもここまで果実味を感じられるのは、まさに優れたケニア・コーヒーのなせる業といえます。

複雑な果実感と濃縮感を備えつつ、クリーンでシルキーな口当たり。その独特の香味の多様性に必ずや魅了されることでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

所属農協名 : ニュー・ンガリアマ農協
産地 : 中央州 / キリニャガ県東部 / ギチュグ地区 / ンガリアマ
標高 : 1,460m~1,750m
品種 : SL28、SL34、Ruiru11
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュト











1/21/2023

ニューリリース : ホンジュラス『ラス・クレマス・デ・サン・セバスティアン』

南西部のレンピラ県にあるサン・セバスティアンは、最高点2,600mに達するセラケ国立公園内パカイータス火山の南麓に位置し、標高1,800〜2,000m付近にコーヒー生産者が点在する高標高産地です。

ホンジュラスはカリブ海側の湿った空気の影響を強く受ける傾向がありますが、この地域は太平洋側から乾燥した空気も流れ込むため、しっかりとした乾季も訪れます。それゆえ雨季と乾季が明瞭で、ホンジュラスの中でもコーヒー栽培に非常に好適な気候を有する地域です。

今回の品種はパカス。当店で大人気のパカマラ品種(エルサルバドルのナチュラルやグァテマラ・ウエウエテナンゴなど。パカマラはパカスとマラゴジペの交配種)の親品種ということになります。

柔らかな果実味、メイプルのような甘さが口の中に広がり、爽やかで清涼感のある味わいがとても心地良いコーヒーです。
農地名『La Cremas De San Sebastian』にもあるCrema(クレマ)の名称通り、クリーミーなコクや粘性も感じさせてくれます。
優れた栽培環境と丁寧な精製によって作り上げられた華やかな香味を、ぜひご堪能ください。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

生産者 : アグア・フリア集落とエル・サナテ集落の農家
産地 : レンピラ県 / サン・セバスティアン地区 / アグア・フリア集落、エル・サナテ集落
標高 : 1,800m〜2,200m
品種 : パカス
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト






1/13/2023

ニューリリース : エチオピア『ウォルカ W.S. "クレイウォット集落"』ナチュラル

世界のナチュラル・コーヒーの大本命といっても決して過言ではない、当店シングルオリジン「人気No.1」のイルガチェフェ、こちらはその最南東部に位置するゲデブにて生産されたニュークロップです。
イルガチェフェで最高の品質を誇る「ウォルカ・ウォッシング・ステーション」が手がけた、珠玉のナチュラル・コーヒーが、昨年に引き続き待望の入荷となりました。

そしてうれしいことに、今回も特定の集落のみで厳選された特別ロットです。高品質なチェリーを生産する『クレイウォット集落(※)』で収穫されたものだけを選択し、ウォルカW.S.に持ち込み、精製されました。
イルガチェフェで集落指定ロットが実現したのは非常にレアなことで、より豊かな個性が形成され、他のコーヒーでは決して体験できないほどのレベルに仕上がっています。

まずプルーンのような熟した甘味が強烈です。独特のイチゴやブルーベリーの濃密な果実感は健在!圧倒的なフレーバーのフルーティーさに、衝撃と感動をもたらしてくれること間違いなしです。芳醇な赤ワインのようなジューシーなアロマが、いつまでも余韻として心地良く残ります。
良質なナチュラル精製の生み出す完熟のフレーバーと、エチオピア独特のキャラクターとの組み合わせは、まさに奇跡の香味と言えます。

イルガチェフェは優れたコーヒー産地として有名ですが、ここまで明確な果実味を感じるコーヒーにはなかなか出会うことができません。
産地の曖昧な「モカ」はもちろん、一般的に流通している「エチオピアG-1」とは一線を画す、一度飲んだら忘れられないキャラクターの明確なコーヒーです。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

産地 : 南部諸民族州 / ゲデオゾーン / ゲデブウォレダ / ウォルカ地区 / クレイウォット集落
標高 : 約2,250m
品種 : 在来品種
精製 : アフリカンベッドで乾燥したナチュラル

※クレイウォット集落
2018年12月にLCFがウォルカW.S.を訪問した際に、トレーサビリティをより明確にすべくチェリーを買い付ける範囲を徹底して取材した結果、ウォルカの11Villageとその隣接する4つのKebele(地区)からチェリーが持ち込まれている ことが分かりました。さらにW.S.の従業員にも聞き取りを行い、標高やW.S.との位置関係を確認。最終的に集落を指定したロットの生産を約束してくれました。 その際に選ばれたのが、4年前に当店でも取り扱った「ハロハディ集落」。LCFとしては初めてのエチオピア集落指定商品となりました。 そしてさらに取材を進め、「クレイウォット」「アダメ・マゾリョ」「ウォレインチニチャ」も非常にポテンシャルが高いと判断し、「ハロハディ」とともにこれらの優れた4集落をはじめとするウォルカ周辺の可能性をさらに探っていく予定です。ちなみに「クレイウォット」は、ウォルカW.S.の西側に位置する、非常に標高の高い地域にあります。







 

1/06/2023

ニューリリース : コスタリカ『サンタテレサ2000農地』

本年当店で最初にご紹介するコーヒーは、やはり昨年も一番リリース頻度が高かったコスタリカです。

コスタリカ・コーヒーの約30%(国内1位)はタラスで生産されていますが、このタラスはさらに3つのエリアに分けることができます。西部のレオンコルテス市、中央のタラス市、東部のドタ市、いずれも世界的に有名なコーヒーの名産地です。

「サンタテレサ・マイクロミル(※)」は、タラスの東部ドタにあります。ドタはカリブ海からの湿潤な風の影響を受ける、優れたコーヒーを多く生産しているエリアです。
こちらのミルが所有する農地のうちの1つ、その高すぎる標高から名付けられた『サンタテレサ2000』は、当店でも過去にこのカトゥアイをはじめ、ティピカやゲイシャも販売しましたので、ご存知のかたも多くいらっしゃるでしょう。

華やかでジューシーなアロマに、中米のコーヒーらしいバランスの良さとクリーンな果実味、質感はしっかりあり柔らかな粘性を感じます。
クリアさの中に感じることのできる心地よく続く甘い余韻を、ぜひぜひご堪能ください。ください。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

マイクロミル : サンタテレサ
農地 : サンタテレサ2000
所有 : ロヘル・ウレーニャ
産地 : サン・ホセ州 / ドタ市 / サンタマリア
標高 : 1,950m~2,050m
品種 : カトゥアイ
精製 : 機械的にミューシレージを除去するウォッシュト

※サンタテレサ・マイクロミル
2010年にサンタテレサのカトゥアイが植えられている部分を購入。2012年にその上部の牧草地を購入し、2014年そこにミルを設立しました。設立年はまだ設備が完全に整っていなくて少量精製でした。翌年、処理量の大きい機械を導入し、乾燥設備の充実も進めており、品質、量ともに成長著しい、将来性が期待できる生産者です。