ケニア、エチオピア、タンザニア等、世界屈指の優れた生産地として知られる東アフリカ、その内陸地ルワンダの上質なコーヒーが入荷しました。
ルワンダのコーヒー豆栽培は、農園ではなく小農家が基本で、それをウォッシング・ステーション(W.S.)に持ち込み精製される仕組みです。しかしそのW.S.でさまざまな地域のチェリーや、さまざまな品質のチェリーが混ぜられてしまうこともあります。
そこでコーヒーを栽培しやすい土壌を有し、かつコーヒー栽培への意識が高い生産者がリーダーシップをとっている集落を選抜し、その集落のチェリーだけを使用して生産されています。
今回リリースするのは、ラディシラス氏を中心とした52農家が協力し生産した『ジャンジャヒル』という集落の指定ロットです。
当店ではすっかりおなじみの「ニャミラマ」は南部州に位置していますが、今回のムゾW.S.は北部州ガケンケ郡の西部にあります。ルワンダ北部州は急峻な地形のため生産量は多くないものの、霧が多く冷涼かつ標高の高い環境から、品質の高いコーヒー産地として知られています。
柔らかな触感、フローラルな香りが心地良く、チェリーのような甘味があり非常にクリーン。花の蜜を思わせるアフターも印象的です。
ベーシックなブルボンの香味も感じることができます。
「千の丘の国」と形容されるほど、たくさんの丘陵地帯の絶景が広がる、美しい国ルワンダの豊かな味わいをぜひご堪能ください。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
産地 : 北部州 / ガケンケ郡 / ジャンジャヒル周辺農家のロット
標高 : 1,700m~2,000m
品種 : ブルボン
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
12/24/2022
ニューリリース : ルワンダ『ムゾ W.S. "ジャンジャヒル"』
12/16/2022
ニューリリース : ケニア『ギチャサイニ・ファクトリー』
世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、当店は「エンブ」「キリニャガ」「キアンブ」「ムランガ」とさまざまな産地のコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回首都ナイロビから北に約120キロ、国内最高峰の標高(5,199m)を誇るケニア山の南西に位置する「ニエリ」のクロップをリリースします。
『ギチャサイニ・ファクトリー』は、肥沃な土壌、十分な標高と寒暖差など、恵まれた栽培環境で世界的にも有名な優良産地ニエリの中でも、非常に高い品質を供給するファクトリーです。
○シティ・ロースト
まず豆を挽いた時に広がる完熟トマトのフレグランス、口に含んだ瞬間感じるラズベリーの甘味、グレープフルーツのようなジューシーさ、そしてコク豊かなマンゴーのような滑らかな舌触りと余韻が印象的な、とても贅沢な味わいです。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。
○フレンチ・ロースト
カシスのような鮮やかなフレーバー、アプリコットの濃厚な甘味、非常に力強く厚みのあるボディ感。冷めてくるとボルドー産の赤ワインを連想させる華やかな余韻を堪能することができます。
多様性のある贅沢な香味と質感は唯一無二、まさにケニアの深煎りならではの満足感のある飲みごたえです。
複雑な香味と濃縮感を備えつつ、これほどまでクリーンでシルキーな口当たりが際立っている上品な味わいのコーヒーには、なかなか出会えないでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
所属農協名 : ギカンダ農協
産地 : 中央州 / ニエリ県 / マシラ西地区
標高 : 1,600m~1,900m
品種 : SL28、SL34、Ruiru11
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュ
ト
12/13/2022
年末年始の営業について
平素よりEBONY COFFEEをご愛顧いただき、まことにありがとうございます。
2022年も残りわずかとなりました。
年内は30日まで通常営業いたします(11時〜19時)。
贈り物やお正月用のコーヒーなど、ぜひお求めくださいませ。
12月31日より1月4日まで休業、年始は5日より通常営業とさせていただきます。
オンラインショップも同様のスケジュールとなります。
また、現在販売中のイエメン、リリースしてまだ一週間経っていませんが、残りがごく僅かとなり、今週中には間違いなく完売すると思います。
当店史上最高のコーヒー、歴史的発見の完全な母体品種「イエメニア」の唯一無二、衝撃の香味を体験できる非常に貴重な機会です。ぜひお飲み逃しなく!
どうぞよろしくお願い申し上げます。
12/08/2022
ニューリリース : イエメン『ハラーズ』イエメニア品種 ナチュラル
スペシャルティコーヒー生産地の中でも、最も重要な国のひとつである「イエメン」より、歴史的なスペシャルロットが届きました。
イエメンは近年、長期的に続く内戦の影響で、良質なコーヒーの入手が困難な状況でした。当店も過去に3度イエメン・コーヒーを取り扱ってまいりましたが、最後に販売したのが2015年ということで、本当に久々のリリースとなります。
エチオピアに自生していた野生種の原木を、アラビア人によってイエメンに植えられたのが、コーヒー栽培の起源です。
決して他の産地では体験できない、他のあらゆるコーヒーの香味にも共通することのない唯一無二の個性的なフレーバーを持つイエメン、さらに欠点豆のない厳選された今回のマイクロロットは、まさに奇跡のコーヒーといえます。
豆の香りはまさにイチゴそのもの。バニラやシナモンのアロマ、ドライいちじくやプルーンを思わせる甘味、クリーミーで心地良い粘性に加え、口の中で溶けていくミルクチョコレートのような滑らかな質感もあります。ジンジャー等のスパイシーな風味も備え、発酵臭もなく非常にクリーンです。
また、フルボディで芳醇なウイスキーやコニャックのような熟成度が、温度変化とともにより強調され、いつまでも余韻として続いていきます。
これまでに味わったことのない個性溢れる複雑な香味で、その豊富なキャラクターと上品な口当たりに必ずや魅了されることでしょう。
一般的に流通している、未熟や発酵等の欠点豆が多く混入されている「モカマタリ」とは香味の質が根本的に異なり、多様性のある独特のフレーバーを備えつつ、非常にフレッシュでクリーンな味わいのこのコーヒーは、一度飲んだら一生忘れることがないと言えるほど、強烈な印象を与えてくれる珠玉の逸品です。
かつて輸出で利用されていた港の名称から、「モカ」などという非常に曖昧な表記で流通されることの多いイエメンとエチオピア両国のコーヒーですが、この機会にぜひワイニーでジューシーなエチオピア・ナチュラルと飲み比べて、異なる二種類の複雑かつ贅沢な香味をご堪能くださいませ。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
生産者 : ハラーズ地区の農家
産地 : サナア県 / ハラーズ地区
標高 : 1,900m~2,400m
品種 : イエメニア(※)
精製 : ベッドによる天日乾燥のナチュラル
※イエメニア品種
現在世界に流通しているアラビカ種のコーヒーのほとんどは、イエメンからインド、インドネシアへと持ち込まれ、その後ヨーロッパ経由で世界に広まったティピカ種と、イエメンからレユニオン島経由で東アフリカへ、その後中南米へと伝わったブルボン系品種のいずれかから派生したものです。2020年8月、当該輸出業者が共同研究の結果として「ティピカ系、ブルボン系いずれにも属さず、イエメン国内で独自に発展を遂げた固有の品種グループがあることを発見し、それをイエメニアと名付けた」と発表しました。
12/05/2022
ニューリリース : グァテマラ『サント・トーマス・パチュージ農園』
『サント・トーマス・パチュージ農園』は、アティトゥラン火山とトリマン火山の東側スロープに位置しています。北側にはアティトゥラン湖もあり、標高の高さと湖からくる冷たい風の影響で、昼夜の寒暖差が激しい環境で栽培されるため、実が引き締まり、豊かな香味とボディが形成されます。
農園名もその気候特性をマヤ語で表し、「パチュージ(霧の地)」と名付けられました。
シティ・ローストは、柑橘系の優しい果実味に加え、やや硬質なボディ感があります。
フレンチ・ローストは、キャラメルのような甘味があり、深煎りにしても焦げ臭や重い濁りを一切感じさせません。
ローストポイントの幅広さも魅力のひとつで、いずれもバランスの良い、毎日飲んでも飽きないマイルドなコーヒーです。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
産地 : ソロラ県 / サン・ルーカス・トリマン市 / パニマキブ村 / パンポヒラ集落
標高 : 1,500m~1,600m
品種 : カトゥーラ、カトゥアイ、パチェ
精製 : ウォッシュト
12/01/2022
ニューリリース : 季節のブレンド『スノー』
当店でリリースする、本年最後のブレンド・コーヒーを創作いたしました。
『スノー・ブレンド』フルシティ・ローストです。
どっしりとした重厚なコクと完熟のフルーティーなフレーバー、そして甘い余韻を存分に味わうことのできる、とても複雑かつ華やかな香味です。
深煎りなのに、クリーンで苦味が少ないコーヒーに仕上げています。
稀少かつ高品質な豆を贅沢に使用し、心も身体もあたたまる香味作りを追究しました。
本日より販売いたします。
なお12月25日までは、恒例のクリスマス・デザイン仕様です。