今回リリースするサンファニーヨは、コマヤグア県とインティブカ県の県境にある山地にある集落で、インティブカ側に位置します。この地域は標高が高く、非常に質の高いコーヒーを生産できる環境です。
1990年代にコーヒー栽培が始められ、当初はティピカ品種やブルボン品種が植えられ、近年はIH90も導入されています。
当店で何度も取り扱っているサンミゲル集落(エル・プエンテ農地やエル・シエロ・デ・セルグァパなど)のエクスポーターが、サンファニーヨ集落においてもチェリー流通からパーチメントまで仕上げ、流通に取り組んだのが本商品の始まりです。地域の生産者20名がこの取り組みに参加しています。
収穫したチェリーを速やかにパルパーで果肉除去し、適切に発酵処理と水洗を行い、ビニールハウス付きのアフリカンベッドでスロードライを施すという基本に忠実な方法で、サンファニーヨ地域の恵まれた環境を映し出す素晴らしいウォッシュト・コーヒーを生み出しました。
柑橘の爽やかな果実味、メイプルのような甘さが口の中に広がり、柔らかく清涼感のある味わいがとても心地良いコーヒーです。
優れた栽培環境と丁寧な精製によって作り上げられた華やかな香味を、ぜひご堪能ください。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
生産者 : サンファニーヨ集落の農家
産地 : インティブカ県 / マサグアラ市 / サンファニーヨ
標高 : 約1,700m~2,000m
品種 : ブルボン、ティピカ
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
8/17/2025
ニューリリース : ホンジュラス『ラ・ルス・デ・サンファニーヨ』
8/08/2025
ニューリリース : タンザニア『ハイツ農園 "ブルーリボン"』
タンザニアと言えば、LCFの代表的なパートナーシップ農園でもあり、当店ではすっかりお馴染みのブラックバーンが人気ですが、異なる香味の傾向で素晴らしい品質のコーヒーを生産する『ハイツ農園』も、濃縮感とコクの強さはブラックバーンを凌ぐほど良質です。
こちらもブラックバーン農園と同じカラツ県に属する農園で、その北東20kmほどの場所に位置しています。
カラツ県は深い火山灰質土壌に恵まれており、また昼夜の寒暖差が非常に大きいこともあって、華やかな果実感と豊かなボディを備えた高品質なコーヒーが生産されるエリアです。
さらに今回リリースするのも、昨年同様ハイツ農園の中でも特に標高の高い「ブルーリボン区画」のロットです。
みかんのような柑橘の甘いフレーバー、質感は滑らかで濃厚な果実味とボディの調和も良好。クリーンでバランスのとれた風味心地好いコーヒーです。
ブラックバーンには感じることのできない黒系果実(ブラックベリー、ダークチェリー等)のニュアンスも特徴のひとつです。
ブラックバーン農園は「ティピカ系品種」のニアサを、対してハイツ農園はブルボンをはじめ、N39、KP423など「ブルボン系品種」を取り扱っています。こうした品種に由来するカップ傾向の違いを意識しながら飲むのも、コーヒーの愉しみ方のひとつですね。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
所有 : ヴィマックス・アミン
区画 : ブルーリボン
産地 : アルーシャ州 / カラツ県
標高 : 1,600~1,800m(ブルーリボン区画は1,750~1,800m)
品種 : ブルボン、N39、KP423
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
7/31/2025
ニューリリース : ケニア『カラトゥ・ファクトリー』
当店人気No.1で一番のおすすめ、世界屈指の良質なコーヒーを誇るケニア、当店はニエリ、エンブ、キリニャガ、マチャコス、ムランガとさまざまな産地のコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回2年ぶりのリリースとなる皆さまお馴染み『カラトゥ・ファクトリー』は、首都ナイロビの北に位置するキアンブ産のコーヒーです。
60年前に設立された伝統あるファクトリーで、800名のメンバーが所属、その内の700名の農家が実際に活動しています。
○シティ・ロースト
まず豆を挽いた時に広がる完熟トマトのフレグランス、口に含んだ瞬間感じるラズベリーの甘味、グレープフルーツのようなジューシーさ、そしてコク豊かなマンゴーのような滑らかな舌触りと余韻が印象的な、とても贅沢な味わいです。
華やかな個性を主張しながら、コーヒーらしさも存分に感じることができる絶妙なバランスが、素晴らしい特徴のひとつとも言えます。
○フレンチ・ロースト
カシスのような鮮やかなフレーバー、アプリコットの濃厚な甘味、非常に力強く厚みのあるボディ感。冷めてくるとボルドー産の赤ワインを連想させる華やかな余韻を堪能することができます。
多様性のある贅沢な香味と質感は唯一無二、まさにケニアの深煎りならではの満足感のある飲みごたえです。
複雑な香味と濃縮感を備えつつ、これほどまでクリーンでシルキーな口当たりが際立っている上品な味わいのコーヒーには、なかなか出会えないでしょう。
これぞ「ケニア・フレーバー」だと感じることのできるすばらしいカップクオリティーです。
本日よりシティ・ローストとフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。
所属農協名 : Gitwe農協
産地 : キアンブ郡 / 南ガトゥンドゥ地区 / ンダラグ区
標高 : 1,883m
品種 : SL28・SL34(99%)、Ruiru11(1%)
精製 : 発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュ
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7/21/2025
ニューリリース : コスタリカ『サンフランシスコ1900農地 "カタリーナ"』
名産地として世界的に有名なタラス、その西部に位置するレオンコルテスの、当店で毎年のように取り扱っている皆さまお馴染み「セロ・ヴェルデ」という優良なマイクロミルで生産された最高のコーヒーが入荷しました。
ミルを管理しているファジャス・モラ家は、サンフランシスコ1900という農地を所有していて、今回ご紹介する『カタリーナ』はさらにその厳選された区画のひとつです。
もともと牧草地として利用されていたこの農地では、牛が踏み固めて硬くなった土壌を開拓すべく、区画名にもなっているカタリーナという一年草をたくさん植え、成長するたびに刈り取り、土の上に敷くことで土壌を柔らかくしつつ、有機物の蓄積を行い、コーヒーに適した環境を整えました。
そんな地道な努力が結実したこのコーヒーは、厚みのあるボディと素晴らしく滑らかな触感が特徴的。しっかりとした飲みごたえを備えつつ、毎日飲んでも飽きのこない心地よさを演出してくれます。
まずアロマの段階からジューシーな香りが広がり、柑橘に加えアセロラやピーチのような華やかな果実味、質感はしっかりあり柔らかな粘性を持っています。
上品で非常にクリーンなカップクオリティーです。
心地よく続く甘い余韻を、ぜひぜひご堪能ください。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
マイクロミル : セロ・ヴェルデ
農地 : サンフランシスコ1900
区画 : カタリーナ
所有 : ファジャス・モラ家
産地 : サン・ホセ州 / レオンコルテス市 / サンフランシスコ
標高 : 1,860m~1,960m
品種 : カトゥアイ
精製 : 機械的にミューシレージを除去するウォッシュト
7/14/2025
ニューリリース : コロンビア『エル・ローブレ農園』ティピカ種
当店の加盟しているLCFの代表的なパートナーシップ農園、コロンビア北部サンタンデールのニュークロップです。
これまで南部のナリーニョ、ウイラ、カウカ、トリマ、中部クンディナマルカ等々、さまざまなエリアで生産されたコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回は北東部に位置する『エル・ローブレ農園』の稀少なティピカ種をご紹介いたします。
昼間は30度前後、夜間は10度以下という、非常に寒暖差の激しい環境下で生産されることにより、濃厚で甘いチェリーを形成することができます。
またこの農園は、栽培においてJASやUSDAの有機認証を取得しているのも特徴のひとつで、品質管理の真剣さが伝わってきます。
クリーンで滑らかな質感、オレンジやカシスの果実味が華やかに広がり、完熟の甘味が心地良い余韻として残ります。黒糖やキャラメルのニュアンスもあり、明るくバランスの良い上品な香味です。
アラビカ種の中でも、ティピカは最も原種に近く最も古い品種のひとつです。しかし生産性が低い上、品種改良の対象となってしまったり、他の品種と混在して流通することも多く、減少の一途をたどる現状と言えます。
先述の通りティピカはコーヒーの原点のひとつとも言えますので、基準の香味を理解することが味覚を磨いていくための大切な要素です。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
所有 : オズワルド・アセベド
産地 : サンタンデル県 / ロス・サントス近郊 / メサ・デ・ロス・サントス
標高 : 1,650m
品種 : ティピカ
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
7/06/2025
ニューリリース : メキシコ・カフェインレス『トリウンフォ・ヴェルデ』
本年当店で初めてリリースしたメキシコが非常に良好で大好評でしたので、今回は『トリウンフォ・ヴェルデ組合』で生産された高品質なスペシャルティコーヒーを、カフェインレス加工で仕上げました。
今回はメキシコのDescamex社にてデカフェ処理(マウンテンウォーター・プロセス)を行っております。もちろんデカフェ処理において、化学薬品は一切使用していません。
マウンテンウォーター・プロセスは、コーヒー生豆を水に漬けてカフェインを抽出する製法です。メキシコ最⾼標⾼を誇るPico de Orizaba⼭の氷河から採れた天然⽔を使用しています。カフェイン以外の水溶性の成分をあらかじめ溶かし出しておいた飽和水に生豆を漬けることで、カフェインのみを除去することが可能となります。
一般的に出回っているいわゆるコモディティのカフェインレス(デカフェ)は、風味とコクのないイメージが強いと感じますが、当商品は紛れもなく高品質なスペシャルティコーヒーの香味、デカフェの中でも類を見ないすばらしいカップ・クオリティーを誇ります。
熟した果実味に甘い余韻、華やかさとボディ感がバランスよく調和した香味です。
アレルギーなど体質的な理由でカフェインを控えていらっしゃるかた、夜にコーヒーを飲むと(カフェインを摂取すると)眠れなくなってしまうというかた、カフェイン摂取を控えていらっしゃる妊婦のかた等々で、それでも「おいしいコーヒーを飲みたい!」と思っていらっしゃるかたに、自信を持っておすすめいたします。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
生産者 : トリウンフォ・ヴェルデ組合
産地 : チアパス州 / フライレスカ地区 / アンヘル・アルビノ・コルソ⾃治区 / サントゥアリオ村
標高 : 1,600m~1,700m
品種 : ティピカ、ブルボン、パカス
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
6/27/2025
ニューリリース : エチオピア『ウォテ W.S. 2300』ウォッシュト
当店でも大人気のエチオピア、こちらはウォッシュト精製のリリースです。
今回は先行販売しているナチュラル精製に続き、『ウォテ・ウォッシング・ステーション』で生産された、素晴らしいカップクオリティーを持つ厳選ロットをお届けします。
ウォテW.S.にチェリーを持ち込む農家の大半は、1,900m~2,200mの髙い位置にありますが、前回同様この『ウォテW.S. 2300』は、生産者をこのエリアで最も髙い標高2,300m以上に限定し、高品質なチェリーだけを集めた指定ロットとなります。
その結果、数年前にリリースしたウォテに比べて、カップクオリティーが格段に向上しています。
ステーション(精製所)のオーナーであるメクリア・メルガ氏は、当店でも何度も取り扱っているハンベラ『ゴロ・ベデッサ』や『ベンチ・ネンカ』、ゲデブ『ゴティティ』などのW.S.を設立し、さらには輸出業者をも立ち上げた、農家やチェリーの集売業者からの信頼も厚い生産者の一人です。
フローラルな香り、柚子やマスカットのような甘味、柔らかく滑らかな口当たり、ウォッシュト精製ではあまり感じることのできない赤い果実のニュアンスもあり、その心地良い余韻を満喫できます。
華やかで鮮やか、フルーティーでクリーンな味わいが際立つコーヒーですが、厚みのある質感も特徴的で、その複雑で多様性のある香味に魅了されることでしょう。
本日よりハイ・ローストにて販売いたします。
所有 : メクリア・メルガ
精製所 : ウォテ・ウォッシング・ステーション
産地 : 南部諸民族州 / ゲデオ・ゾーン / イルガチェフェ・ウォレダ / ウォテ地区
標高 : ウェットミル 2,050m、生産者 2,300m以上に限定
品種 : 在来品種
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
※ウォテ地区や近隣のコンガ地区には、農協やプライベートのウォッシング・ステーションが複数あり、似通った名称で商品が流通していますが、それらがすべて同じコーヒーとは言えません。当店が加盟しているLCFは、その中でもチェリーの取扱いプロセスがしっかりとしているステーションを指定し、かつ最高品質のパーチメントにより生産されたロットを購入しています。