高品質な独自のコーヒーを生産するため、地域の10家族が協力し設立した「ロス・クレストネス・マイクロミル(※1)」。今年で15周年を迎え、コスタリカ最高峰のカップクオリティを誇ることで知られています。
コスタリカ最高峰のチリポ山。山と森が大部分を占める自然豊かな環境です。当店でも頻繁に取り扱っているエリアで、ロス・クレストネスを筆頭にインペリオ・ロホやコラソン・デ・ヘススなど、高い技術を持つマイクロミルが多く存在します。
今回は『エル・アルト農地(※2)』で丁寧に栽培された熟度の高いコーヒーチェリーを、ロス・クレストネスのミルにて精製、華やかで芳醇なフレーバー溢れる素晴らしいナチュラル・コーヒーに仕上がりました。
上品で滑らかな質感に、花の蜜のような甘いフレグランスがとても印象的です。プルーン等のドライフルーツのニュアンスに、ウイスキーのようなモルティーな余韻を感じさせてくれます。
ウォッシュトにはないボディ感、ビターチョコレートのようなコクも備えつつ、非常にクリーンでクリーミーな口当たりが心地良いコーヒーです。
また粗悪なナチュラル特有のオイル臭はなく、冷めても一切濁りなく持続する完熟の果実味は、まさに極上のナチュラル。品質の高さと丁寧に施された精製の証と言えましょう。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
マイクロミル : ロス・クレストネス
農地 : エル・アルト
区画 : エル・アルト(農地と同名)
生産者 : グレース・カルデロン・ヒメネス
産地 : サンホセ州 / ペレスセレドン市 / リバス地区 / ピエドラ
標高 : 1,875m〜1,920m
品種 : カトゥーラ
精製 : ナチュラル
※1 ロス・クレストネス・マイクロミル
かつてクレストネスで生産したチェリーは良い品質でしたが、地域の農協に納入する以外販路がなかったため、量で勝負するそれほど標高の高くないチェリーと混ぜられ、「ブルンカのSHB」という商品として流通していました。生産性が良くなくても品質で勝負するため、地域の10家族が協力し、2008年に『クレストネス・マイクロミル』を設立。独自の高品質コーヒーの生産に取り組み、成功を掴んだ後も常に品質向上への取り組みを続けています。ミル設立から5年後には、得た収入をもとにウェットミル設備一式を新たな機械に更新し、翌年は海外ロースターからの援助もあり乾燥場を新設。得られた収入の一部を新たな投資にまわしていることが、品質の安定、向上につながっています。
※2 エル・アルト農地
この農地には「El Alto(旧Las Nubes)」「Los Robles」「Lomas del
Sol」の3つの区画があり、当店の加盟しているLCF向け商品は、農地で最も標高の高い「El
Alto区画」で収穫されたクロップを入手しています。樹齢7年から17年の木が混在し、カトゥーラ種、カトゥアイ種、ビジャサルチ種、SL種等々の栽培を行っています。