当店の加盟しているLCFの代表的なパートナーシップ農園、コロンビア北部サンタンデールのニュークロップです。
これまで南部のナリーニョ、ウイラ、カウカ、トリマ、中部クンディナマルカ等々、さまざまなエリアで生産されたコーヒーを取り扱ってまいりましたが、今回は北東部に位置する『エル・ローブレ農園』の稀少なティピカ種をご紹介いたします。
昼間は30度前後、夜間は10度以下という、非常に寒暖差の激しい環境下で生産されることにより、濃厚で甘いチェリーを形成することができます。
またこの農園は、栽培においてJASやUSDAの有機認証を取得しているのも特徴のひとつで、品質管理の真剣さが伝わってきます。
クリーンで滑らかな質感、オレンジやカシスの果実味が華やかに広がり、完熟の甘味が心地良い余韻として残ります。黒糖やキャラメルのニュアンスもあり、明るくバランスの良い上品な香味です。
アラビカ種の中でも、ティピカは最も原種に近く最も古い品種のひとつです。しかし生産性が低い上、品種改良の対象となってしまったり、他の品種と混在して流通することも多く、減少の一途をたどる現状と言えます。
先述の通りティピカはコーヒーの原点のひとつとも言えますので、基準の香味を理解することが味覚を磨いていくための大切な要素です。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
所有 : オズワルド・アセベド
産地 : サンタンデル県 / ロス・サントス近郊 / メサ・デ・ロス・サントス
標高 : 1,650m
品種 : ティピカ
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
10/27/2025
ニューリリース : コロンビア『エル・ローブレ農園』ティピカ種
10/19/2025
ニューリリース : インドネシア『マンデリン "オナンガンジャン"』
高品質なマンデリンを生産するスマトラ北部、中でもトバ湖のすぐ南に位置する「リントンニフタ」、その西に位置する「ドロクサングル」、さらにその南にある「オナンガンジャン」の3地域は、非常に良質な栽培地として有名です。
本商品はオナンガンジャンで生産された、稀少なクラシック・スマトラ(※)のコーヒーです。
このマンデリン『オナンガンジャン』は、現地でもわずか1%未満しか生息していない、ティピカ系在来品種だけを厳選した単一ロットです。
一般的に流通しているマンデリンのような重く濁った苦味はなく、フローラルな甘い余韻が持続します。また他のスペシャルティ・マンデリンとは明らかに異なるクリーンさが際立っています。
まるで深い森林にいるような独特の香り、ハーブのアロマとトロピカルフルーツの甘味、滑らかでクリーミーな食感、バターを浮かべたような濃厚なコク。
スマトラ式という特殊な精製特有の良さも活かされた、極上のカップ品質といえましょう。
そのエキゾチックで複雑な香味は、決してほかでは味わうことのできないすばらしいキャラクターを備えたコーヒーです。
本日よりフレンチ・ローストにて販売いたします。
生産者 : オナンガンジャンの農家
産地 : 北スマトラ州 / フンムバン・ハスンドゥタン県 / オナンガンジャン
標高 : 1,400m
品種 : クラシック・スマトラ(ティピカ系在来品種オナンガンジャン)
精製 : スマトラ式
※クラシック・スマトラ
:
1876年スマトラにおいてもサビ病が発生し壊滅的被害をもたらしたこと、その余波としてロブスタやハイブリッド品種への植え替えが進んだことで、当時スマトラで栽培されていたティピカ種は失われたと考えられていました。しかし後にスマトラ島の奥地であるトバ湖周辺において、当時栽培されていたティピカ系在来品種の生き残りが再発見されました。現地では発見地により、オナンガンジャン、バーゲンダル、シディカラン、ガロンガンと呼ばれるクラシック・スマトラが存在しています。
10/11/2025
ニューリリース : エチオピア『ハンベラ "ゴロ・ベデッサ"』ウォッシュト
当店でも大人気のエチオピア、こちらはウォッシュト精製のリリースです。
今回は先行販売しているナチュラル精製に続き、グジのハンベラ・ワメナ・ウォレダ(=市・町・村)で生産された、素晴らしいカップクオリティーを持つニュークロップをお届けします。
グジゾーンはイルガチェフェのあるゲデオゾーンと接しており(標高は全体的にゲデオ側よりも高め)、ハンベラやウラガは、コチェレ、ゲデブに接する地区です。そのせいか、香味の傾向がイルガチェフェ(特にゲデブ)に非常に近いと感じます。
ステーション(精製所)のオーナーであるメクリア・メルガ氏は、当店でも何度も取り扱っているイルガチェフェ『ウォテ』、ハンベラ『ベンチ・ネンカ』、ゲデブ『ゴティティ』などのW.S.を設立し、さらには輸出業者をも立ち上げた、農家やチェリーの集売業者からの信頼も厚い生産者の一人です。
フローラルな香り、柚子やマスカットのような甘味、柔らかく滑らかな口当たり、ウォッシュト精製ではあまり感じることのできない赤い果実のニュアンスもあり、その心地良い余韻を満喫できます。
華やかで鮮やか、フルーティーでクリーンな味わいが際立つコーヒーですが、厚みのある質感も特徴的で、その複雑で多様性のある香味に魅了されることでしょう。
本日よりハイ・ローストにて販売いたします。
精製所 : ゴロ・ベデッサ・ドライング・ステーション
所有 : メクリア・メルガ
生産者 : ゴロ・ベデッサ周辺の農家
産地 : オロミア州 / グジ ゾーン / ハンベラ・ワメナ ウォレダ / ゴロ・ベデッサ ケベレ
標高 : 2,400m
品種 : 在来品種
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト
10/03/2025
ニューリリース : コスタリカ『エル・ボスケ農地 "エル・セロ"』
高品質な独自のコーヒーを生産するため、地域の10家族が協力し設立したロス・クレストネス・マイクロミル(※)。コスタリカ最高峰のカップクオリティを誇ることで知られています。
チリポ山西側に連なる山脈の山麓に位置するエル・ボスケ農地は、ロス・クレストネスに所属する農地の中でも非常に高い標高に位置し、この農地にある2つの区画のうちのひとつ『エル・セロ区画』にて、均一性があり熟度の高いチェリーが生産されています。
まずアロマの段階からジューシーな香りが広がり、柑橘に加えアセロラやピーチのような華やかな果実味、質感はしっかりあり柔らかな粘性を持っています。
上品で非常にクリーンなカップクオリティーです。
心地よく続く甘い余韻を、ぜひぜひご堪能ください。
本日よりシティ・ローストにて販売いたします。
マイクロミル : ロス・クレストネス
農地 : エル・ボスケ
区画 : エル・セロ
所有 : エルメス・カルデロン・ヒメネス
産地 : サン・ホセ州 / ペレスセレドン市 / リバス地区 / ピエドラ
標高 : 1,830m~1,910m
品種 : カトゥーラ
精製 : 機械的にミューシレージを除去するウォッシュト
※ロス・クレストネス・マイクロミル
かつてクレストネスで生産したチェリーは良い品質でしたが、地域の農協に納入する以外販路がなかったため、量で勝負するそれほど標高の高くないチェリーと混ぜられ、「ブルンカのSHB」という商品として流通していました。生産性が良くなくても品質で勝負するため、地域の10家族が協力し『クレストネス・マイクロミル』を設立。独自の高品質コーヒーの生産に取り組み、成功を掴んだ後も常に品質向上への取り組みを続けています。ミル設立から5年後には、得た収入をもとにウェットミル設備一式を新たな機械に更新し、翌年は海外ロースターからの援助もあり乾燥場を新設。得られた収入の一部を新たな投資にまわしていることが、品質の安定・向上につながっています。
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