6/18/2016

新入荷豆 : コロンビア・カフェインレス『ナリーニョ・ブエサコ』

コロンビア南部は優れた産地として注目されていますが、当店でも幾度となく取り扱っているナリーニョ産の良質なコーヒーを、カフェインレス加工(※)にて仕上げました。

輸送は産地(コロンビア・ナリーニョ)から、一旦ドイツにてカフェインレス加工を行い、そして日本まですべてリーファーコンテナを使用しています。梱包に 関しても、産地で使用したGP(グレインパック)を、加工地で再び新品のGPに詰め替え、日本まで輸送する徹底ぶりです。

従来のカフェインレス(デカフェ)は風味とコクのないイメージが強いと思いますが、確かにそれらの品質は低く、充分なカップクオリティーがあるものはほとんどない印象です。
今回の入荷豆は、紛れもなく高品質なスペシャルティコーヒーの香味、デカフェの中でも類を見ないすばらしいカップです。

柿のような熟した果実味に、黒糖の甘い余韻、酸とボディがバランスよく調和したコーヒーです。

体質的な理由(アレルギーなど)でカフェインを控えていらっしゃるかた、夜にコーヒーを飲むと(カフェインを摂取すると)眠れなくなってしまうというか た、カフェイン摂取を控えていらっしゃる妊婦のかた等々で、それでも「おいしいコーヒーを飲みたい!」と思っていらっしゃるかたに、自信を持っておすすめ 致します。

本日よりシティ・ローストにて販売致します。
店内でもご飲用いただけますので、どうぞご利用下さいませ。

※超臨界CO2によるカフェイン除去

<手順>
1.前処理として、生豆にスチームをあて膨張させる(超臨界CO2に曝露しやすいように)。
2.CO2の温度、圧力をコントロールし、カフェインを融解しやすい条件の超臨界流体状態にする。
3.超臨界流体状態のCO2を前処理した生豆に加え、カフェインを特異的に融解させる。
4.カフェインを融解させた超臨界CO2を回収する。
5.スチームにより上昇した生豆の水分値を元に戻すため、乾燥処理を行いDecaf処理完了。

<特徴>
1.原材料となる生豆以外の物質は、スチームに使用する水と二酸化炭素だけ。
2.カフェイン除去率97%程度を達成しており、ウォータープロセスと同等かそれ以上の精度。
3.カフェインを融解させた超臨界CO2は、温度・圧力を下げ、気体に戻すことで容易にカフェインと分離するため、回収し再利用できる。加えて純度の高い カフェインも容易に回収できる。高純度カフェインは医薬品やエナジードリンクといった需要があり販売できるため、Decaf処理のコストダウンに繋がる。


産地 : ナリーニョ県 ブエサコ市
品種 : ティピカ、カトゥーラ、コロンビア、カスティージョ
精製 : 発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト