8/05/2024

ニューリリース : ペルー『サン・フェリペ』

コーヒー生産地として豊富な環境を持つ南米の中でも、ブラジル、コロンビアに次ぐ生産量を誇るペルーですが、コーヒー・ブランドとしての知名度は、まだ確立されているとは言えません。
多くは山奥の産地で栽培され、インフラの整備不足などの要因もあり、その大部分は汎用品です。
しかしペルー北部はコロンビア南部と近く、緯度など地理的状況も似ているため、コーヒーの理想的な栽培環境として期待が高まります。

今回リリースする『サン・フェリペ』は、農地の標高がなんと2,500mまで広がる突出した環境を持ち、ティピカやブルボンといった伝統品種が残されている、大変優れた生産者グループのコーヒーです。
当店で幾度となく取り扱っている(先月も販売していました)モデル農園(※)『フェスパ』のウィルダー・ガルシア氏が、技術指導等新たに関わり始めた生産者を複数視察した中でも、群を抜いてポテンシャルの高さを感じたといいます。

飲み口は爽やか、柑橘の程よい果実味が残り、滑らかな質感に濃厚なキャラメルのような甘味が印象的な、心地よい余韻が続くバランスのとれたマイルドな味わいです。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

生産者 : サン・フェリペ地区8生産者のグループ
産地 : カハマルカ県 / ハエン郡 / サン・フェリペ地区
標高 : 2,000m〜2,300mが主体(農地は2,500m付近まで)
品種 : カトゥーラ、ブルボン、ティピカ、カトゥアイ
精製 : ウォッシュト

※モデル農園
高齢の生産者は木を切らないという慣習を持っていたり、セミナーや指導だけでは実践に踏み切る農家が少ないため、推奨農法を実施している農園を指定。剪定や施肥、どういった樹間で植えるかシェードコントロール、収穫から乾燥をどのように行うかなど、実際に見て結果を確認してもらうことで、農家が納得し実施できることを目的としています。実際ウィルダー・ガルシア氏は剪定やカットバックを行い、まずは1haを試験的に実施し、効果を確認できると農園全体に対し行うことを実現しました。現在ガルシア氏は200農家を担当していますが、知識と実績を兼ね備えていることで、若いながらも高い評価と信頼を得ています