10/19/2025

ニューリリース : インドネシア『マンデリン "オナンガンジャン"』

高品質なマンデリンを生産するスマトラ北部、中でもトバ湖のすぐ南に位置する「リントンニフタ」、その西に位置する「ドロクサングル」、さらにその南にある「オナンガンジャン」の3地域は、非常に良質な栽培地として有名です。
本商品はオナンガンジャンで生産された、稀少なクラシック・スマトラ(※)のコーヒーです。

このマンデリン『オナンガンジャン』は、現地でもわずか1%未満しか生息していない、ティピカ系在来品種だけを厳選した単一ロットです。

一般的に流通しているマンデリンのような重く濁った苦味はなく、フローラルな甘い余韻が持続します。また他のスペシャルティ・マンデリンとは明らかに異なるクリーンさが際立っています。
まるで深い森林にいるような独特の香り、ハーブのアロマとトロピカルフルーツの甘味、滑らかでクリーミーな食感、バターを浮かべたような濃厚なコク。

スマトラ式という特殊な精製特有の良さも活かされた、極上のカップ品質といえましょう。
そのエキゾチックで複雑な香味は、決してほかでは味わうことのできないすばらしいキャラクターを備えたコーヒーです。

本日よりフレンチ・ローストにて販売いたします。

生産者 : オナンガンジャンの農家
産地 : 北スマトラ州 / フンムバン・ハスンドゥタン県 / オナンガンジャン
標高 : 1,400m
品種 : クラシック・スマトラ(ティピカ系在来品種オナンガンジャン)
精製 : スマトラ式

※クラシック・スマトラ : 1876年スマトラにおいてもサビ病が発生し壊滅的被害をもたらしたこと、その余波としてロブスタやハイブリッド品種への植え替えが進んだことで、当時スマトラで栽培されていたティピカ種は失われたと考えられていました。しかし後にスマトラ島の奥地であるトバ湖周辺において、当時栽培されていたティピカ系在来品種の生き残りが再発見されました。現地では発見地により、オナンガンジャン、バーゲンダル、シディカラン、ガロンガンと呼ばれるクラシック・スマトラが存在しています





10/11/2025

ニューリリース : エチオピア『ハンベラ "ゴロ・ベデッサ"』ウォッシュト

当店でも大人気のエチオピア、こちらはウォッシュト精製のリリースです。
今回は先行販売しているナチュラル精製に続き、グジのハンベラ・ワメナ・ウォレダ(=市・町・村)で生産された、素晴らしいカップクオリティーを持つニュークロップをお届けします。

グジゾーンはイルガチェフェのあるゲデオゾーンと接しており(標高は全体的にゲデオ側よりも高め)、ハンベラやウラガは、コチェレ、ゲデブに接する地区です。そのせいか、香味の傾向がイルガチェフェ(特にゲデブ)に非常に近いと感じます。

ステーション(精製所)のオーナーであるメクリア・メルガ氏は、当店でも何度も取り扱っているイルガチェフェ『ウォテ』、ハンベラ『ベンチ・ネンカ』、ゲデブ『ゴティティ』などのW.S.を設立し、さらには輸出業者をも立ち上げた、農家やチェリーの集売業者からの信頼も厚い生産者の一人です。

フローラルな香り、柚子やマスカットのような甘味、柔らかく滑らかな口当たり、ウォッシュト精製ではあまり感じることのできない赤い果実のニュアンスもあり、その心地良い余韻を満喫できます。
華やかで鮮やか、フルーティーでクリーンな味わいが際立つコーヒーですが、厚みのある質感も特徴的で、その複雑で多様性のある香味に魅了されることでしょう。

本日よりハイ・ローストにて販売いたします。

精製所 : ゴロ・ベデッサ・ドライング・ステーション
所有 : メクリア・メルガ
生産者 : ゴロ・ベデッサ周辺の農家
産地 : オロミア州 / グジ ゾーン / ハンベラ・ワメナ ウォレダ / ゴロ・ベデッサ ケベレ
標高 : 2,400m
品種 : 在来品種
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト




10/03/2025

ニューリリース : コスタリカ『エル・ボスケ農地 "エル・セロ"』

高品質な独自のコーヒーを生産するため、地域の10家族が協力し設立したロス・クレストネス・マイクロミル(※)。コスタリカ最高峰のカップクオリティを誇ることで知られています。

チリポ山西側に連なる山脈の山麓に位置するエル・ボスケ農地は、ロス・クレストネスに所属する農地の中でも非常に高い標高に位置し、この農地にある2つの区画のうちのひとつ『エル・セロ区画』にて、均一性があり熟度の高いチェリーが生産されています。

まずアロマの段階からジューシーな香りが広がり、柑橘に加えアセロラやピーチのような華やかな果実味、質感はしっかりあり柔らかな粘性を持っています。
上品で非常にクリーンなカップクオリティーです。
心地よく続く甘い余韻を、ぜひぜひご堪能ください。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

マイクロミル : ロス・クレストネス
農地 : エル・ボスケ
区画 : エル・セロ
所有 : エルメス・カルデロン・ヒメネス
産地 : サン・ホセ州 / ペレスセレドン市 / リバス地区 / ピエドラ
標高 : 1,830m~1,910m
品種 : カトゥーラ
精製 : 機械的にミューシレージを除去するウォッシュト

※ロス・クレストネス・マイクロミル
かつてクレストネスで生産したチェリーは良い品質でしたが、地域の農協に納入する以外販路がなかったため、量で勝負するそれほど標高の高くないチェリーと混ぜられ、「ブルンカのSHB」という商品として流通していました。生産性が良くなくても品質で勝負するため、地域の10家族が協力し『クレストネス・マイクロミル』を設立。独自の高品質コーヒーの生産に取り組み、成功を掴んだ後も常に品質向上への取り組みを続けています。ミル設立から5年後には、得た収入をもとにウェットミル設備一式を新たな機械に更新し、翌年は海外ロースターからの援助もあり乾燥場を新設。得られた収入の一部を新たな投資にまわしていることが、品質の安定・向上につながっています








9/19/2025

ニューリリース : エチオピア『ハンベラ "ゴロ・ベデッサ"』ナチュラル

世界のナチュラル・コーヒーの大本命といっても決して過言ではない、ケニアと並び当店シングルオリジン「人気No.1」のエチオピア、こちらはグジのハンベラ・ワメナ・ウォレダ(=市・町・村)で生産された、素晴らしいカップクオリティーを持つニュークロップ、待望の新入荷です。

グジゾーンはイルガチェフェのあるゲデオゾーンと接しており(標高は全体的にゲデオ側よりも高め)、ハンベラやウラガは、コチェレ、ゲデブに接する地区です。そのせいか、香味の傾向がイルガチェフェ(特にゲデブ)に非常に近いと感じます。
今回リリースする皆さまお馴染みの『ゴロ・ベデッサ』も、スパイシーでフローラル、そして洋酒のようなフレーバー溢れる最高のナチュラル・コーヒーに仕上がりました。

ステーション(精製所)のオーナーであるメクリア・メルガ氏は、当店でも何度も取り扱っているイルガチェフェ『ウォテ』、ハンベラ『ベンチ・ネンカ』、ゲデブ『ゴティティ』などのW.S.を設立し、さらには輸出業者をも立ち上げた、農家やチェリーの集売業者からの信頼も厚い生産者の一人です。

○シティ・ロースト
イチゴやブルーベリーの濃密な果実味に加え、レーズンのような熟した甘味を感じます。クリーミーな質感と豊かなボディがあり、芳醇な赤ワインを思わせるその心地よいアロマが、最後まで長く続いていきます。

○フレンチ・ロースト
深煎りでも溢れる果実味は健在です。より熟成されたベリーの香りは、豊かで濃厚なボディ感とクリーンさが見事に調和し、その独特の甘みがいつまでも続いていきます。円熟したフルーティーさを存分に味わっていただけるはずです。

良質なナチュラル精製の生み出す完熟のフレーバーと、エチオピア独特のキャラクターとの組み合わせは、まさに奇跡の香味と言えます。

エチオピアのスペシャルティコーヒーといえば、フルーティーで個性的な香味が印象的ですが、ここまで明確な果実味を感じるコーヒーにはなかなか出会うことができません。
産地の曖昧な「モカ」はもちろん、一般的に流通している「エチオピア・イルガチェフェG-1」とは一線を画す、一度飲んだら忘れられないキャラクターの明確なコーヒーです。

本日よりシティ・ローストフレンチ・ローストにて、それぞれ販売いたします。

精製所 : ゴロ・ベデッサ・ドライング・ステーション
所有 : メクリア・メルガ
生産者 : ゴロ・ベデッサ周辺の農家
産地 : オロミア州 / グジ ゾーン / ハンベラ・ワメナ ウォレダ / ゴロ・ベデッサ ケベレ
標高 : 2,400m
品種 : 在来品種
精製 : ベッド乾燥ナチュラル




9/11/2025

ニューリリース : ペルー『フェスパ農園』ブルボン種

コーヒー生産地として豊富な環境を持つ南米の中でも、ブラジル、コロンビアに次ぐ生産量を誇るペルーですが、コーヒー・ブランドとしての知名度は、まだ確立されているとは言えません。
多くは山奥の産地で栽培され、インフラの整備不足などの要因もあり、その大部分は汎用品です。

そんな中『フェスパ農園』は、ペルーの農園などでよく見られるさび病の被害などとは無縁の、非常に標高が高く、急斜面ながらキレイに区画整理された、すばらしいカップを実現した農園です。

フローラルなアロマ、チェリーのような赤い果実系の甘味がありとてもジューシーな風味です。心地好い口当たり(粘性)を感じつつ、最後まで濁りのない清涼感を味わうことができます。まさに良質なブルボンらしいクリーンさと言えるでしょう。

1960年に設立されたフェスパ農園、3代目にあたるウィルダー・ガルシア氏は、自らの希望で18歳の時にエクスポーター主催の農園指導員研修に応募し、農園管理について学びました。
実家の農園でその内容を実践し、生産性・品質双方で飛躍的な向上を実現したため、現在では農園指導員の一人として活躍するとともに、フェスパをモデル農園(※)として開放し、他の生産者が直接訪問し学べる場所としています。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

生産者 : ウィルダー・ガルシア
産地 : カハマルカ県 / ハエン郡 / ウワバル地区 / ウアコ
標高 : 1,700m~2,000m
品種 : ブルボン
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト

※モデル農園
高齢の生産者は木を切らないという慣習を持っていたり、セミナーや指導だけでは実践に踏み切る農家が少ないため、推奨農法を実施している農園を指定。剪定や施肥、どういった樹間で植えるかシェードコントロール、収穫から乾燥をどのように行うかなど、実際に見て結果を確認してもらうことで、農家が納得し実施できることを目的としています。実際Wilder Garcia氏は剪定やカットバックを行い、生産性の改善を行おうと父親のOracio氏に相談しましたが反対…。話し合いの末1haを試験的に実施し、効果を確認できると農園全体に対し行うことを実現しました。現在Wilder氏は200農家を担当していますが、知識と実績を兼ね備えていることで、若いながらも高い評価と信頼を得ています

















9/01/2025

ニューリリース : 季節のブレンド『ビストロ』

記録的な猛暑が続き、まだまだ秋には程遠いような感じですが、好評をいただいておりました夏のブレンド「サニー」にかわる、季節のブレンドの登場です。

『ビストロ・ブレンド』フルシティ・ロースト。

ディナーのあとに飲みたくなるコーヒーをイメージして作りました。
華やかな香りに豊かなコク、ボルドー産の赤ワインを連想させる芳醇なアロマが、余韻として心地良く残ります。

旬の良質な豆をたっぷりと使用したとても贅沢な味わいです。

本日より販売いたします

8/25/2025

ニューリリース : グァテマラ『ラス ヌーベス農園』

優良産地で有名なアンティグアの中でも、特に恵まれた自然環境や優れた生産技術を誇る、我々が最も信頼を寄せるLCFの代表的なパートナーシップ農園『サンタカタリーナ』の近隣に位置し、同農園主であるペドロ・エチェベリア・ファジャ氏が運営する『ラス ヌーベス農園』の良質なコーヒーが入荷しました。

近年サビ病などの影響により強い品種に植え替える農園が増加している中、ラス ヌーベスは変わらずブルボンを栽培し続けている貴重な農園といえます。

柑橘系の優しい果実味、ヘーゼルナッツのアロマ、硬質なボディ感があります。
ブルボンの長所といえるバランスの良さが活かされた、毎日飲んでも飽きないコーヒーです。

本日よりシティ・ローストにて販売いたします。

生産者 : ペドロ・エチェベリア・ファジャ
産地 : サカテペケス県 / アンティグア地域 / サンミゲルドゥエニャス / アカテナンゴ火山 東側斜面
標高 : 1,500m~1,900m
品種 : ブルボン
精製 : 発酵槽を使用したウォッシュト